日本大学アメリカンフットボール部の悪質な反則問題で、関東学生アメリカンフットボール連盟は7月31日夜、日大に対する公式試合の出場資格停止処分を解除しないと決めました。これにより、日大は秋のリーグ戦に出場できなくなりました。
関東学連は31日夜、日大アメフト部が提出したチーム改善報告書を基に、公式試合出場資格停止処分の早期解除を協議しましたが、改革の実効性などを疑問視して解除を見送りました。その後、会見した関東学連の柿沢優二理事長は「日大が秋のリーグ戦に出られない事態は非常に重い事実。当然、対戦相手があるわけで、彼らの安全も担保しなければいけない」と述べました。
関東学連はまた「理事長がトップダウンでやると言えば日大は動く。学生につけを回すことになり、関東学連としても断腸の思いだ」(検証委・寺田昌弘委員)と述べ、日大の田中英寿理事長が改革をトップダウンで進めるメッセージを発していれば結論が変わっていた可能性をほのめかしました。
日大アメフト部は「ご指摘を真摯(しんし)に受け止め、今後も部の改革に尽力したい」とコメントしています。
<「日大の復帰認めず」 アメフト部OB・キャスター有馬隼人の視点>
日大アメフト部は2018年度の公式試合に出場が認められないという結論になりました。関東学連としても本当に難しい決断だったと思います。いったん出場資格停止処分を出した上で、リーグに復帰できる「早期解除」というチャンスを設けたこと自体も非常に勇気のいる決断だったといえます。そこには熱い思いがありました。しかし「日大から提出されたチーム改善報告書には、それほど熱意が感じられなかった」という見解が検証委員から出されました。この判断は、関東学連としても妥当だったといえます。
私も関東学連の記者会見に出席し取材しましたが、今後について気になるポイントがあり、質問しました。公式戦への出場資格停止によって、4年生は今後、試合に出場できないまま卒業することになってしまいます。アメリカ国内ではNCAA(全米大学運動協会)の規定に「レッドシャツ」という考え方があり、『大学のスポーツ選手は原則として、最高4シーズンまで選手登録して試合に出場できる』とされています。これに当てはめると「今の4年生が選手登録を抹消して今シーズンの選手登録をせず、かつ大学に残った場合、5年目になった時点『4回目のシーズン』として登録選手し、公式戦試合に出場できる」可能性があるのか、ということです。これに対し、関東学連の答えは「ルール上はそれは可能である。ただし、今回は出場停止処分なので、これができるかどうかの協議はこれからしていく」というものでした。
地に足を付けたチーム改善と再建が、日大には求められています。
■有馬隼人キャスター
関西学院大学アメフト部出身。中心選手として学生日本一を経験。現在、社会人チームのヘッドコーチを務め、日大の新監督選考委員会のメンバー。2017年10月からTOKYO MX NEWS(平日午後6時~)のメインキャスター。
日大アメフト 「選手5年目」の出場可能性は
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