東京オリンピック組織委員会は、自転車競技のロードレースのコースを発表しました。東京・府中市を出発して東京ならではの住宅街を抜け、富士山を望む、見どころの多いコースとなりました。会見で組織委のスポーツディレクターを務める室伏広治さんは「富士に挑む難関コース。前半に日本の伝統や自然をちりばめたコース、後半に世界の人々が憧れる富士山麓を背景に日本の山並みを存分に味わえるコース」と語りました。
東京から神奈川・山梨・静岡を駆け抜ける男子244キロ、女子147キロのコースは、府中市にある都立武蔵野の森公園がスタート地点です。武蔵野の森公園を出発した後の10キロは「パレード走行区間」と呼ばれる「タイムを測定しない区間」で、「より多くの都民にレース見てもらいたい」として企画されました。
本格的なレースは府中市と稲城市の間に架かる是政橋からスタートします。坂が続く道を抜けて選手たちが目指すのは「住宅街」です。東京を代表する住宅街・多摩ニュータウンでの白熱したレース展開に、多くの歓声が上がるとみられます。大会組織委員会によりますと、国際自転車競技連合は多摩ニュータウンがコースに組み込まれたことについて「ヨーロッパのような景観だ」と評価しているということです。
その後、神奈川県を通過し、コースは後半戦へと進み、最大の見どころを迎えます。東京・神奈川を走ってきた選手たちは、山梨県の富士五湖の一つ、山中湖の周りを走ることとなります。ここでは日本が誇る富士山が選手たちを出迎え、組織委員会が見どころの一つとしている「日本の代表的な風景」を前に熾烈なレースが繰り広げられ、この絶景が全世界に発信されることになります。
山中湖を抜けると、ここから屈指の難関ポイントが訪れます。レース中盤から後半にかけては急な山道が多く待ち受けていて、これを上り切ることができるかどうかがレースの展開を大きく左右しそうです。標高は最も高い所で富士山麓の1451メートルです。コース全体でどのぐらい坂を登ったかを示す「獲得標高」は男子で4865メートルとなり、これは記録が残っている2008年の北京オリンピック以降で最大となります。
この難所を乗り越えた後に大観衆が待つゴール地点、静岡県の富士スピードウェイにたどり着きます。組織委の室伏スポーツディレクターは会見で「特に終盤の山登りは、レース配分におけるテクニカルな部分が要求される。非常に面白いレース展開を望めるコースと高い評価を受けている」と語りました。
自転車競技のロードレースは、男子は開会式翌日の2020年7月25日、女子は翌26日に行われる予定です。
東京五輪・自転車レースのコース決定 ニュータウンから富士山へ
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