東京都心の公道で、世界初となる客を乗せた自動運転タクシーの実証実験が始まりました。乗客からは満足の声が上がっています。
自動運転は、車に搭載されたAI=人工知能がカメラやセンサーの情報から周囲の状況を判断して車を走らせる仕組みで、交通事故の減少や渋滞の緩和につながると期待され、官民一体で研究開発が進められています。
今回の実験は公道でタクシーに客を乗せ、自動運転で目的地に向かう世界初の取り組みで、2020年の実用化を目指します。式典で日の丸交通の富田和孝社長は「実証実験を少しずつステップアップして積み上げていくことで、2020年にレベル4(無人)での自動運転走行を目指す」とあいさつしました。ルートは大手町フィナンシャルシティ~六本木ヒルズ間のおよそ5.3キロで、実際に乗車してみると、ドライバーはハンドル近くに手を置いているもののハンドルは握っていません。
自動運転は6段階に分類され、実用化されているのは自動ブレーキなどドライバーをサポートするものです。今回の実験はその先を行く、自動運転システムがドライバーに代わって全ての操作を行うレベル3に匹敵するものです。タッグを組むのは、自動運転技術のパイオニア企業・ZMPと、都内を中心にタクシーを展開する日の丸交通です。
車は交通量が多い複数車線の都心部でも、道路状況が詰まった3次元の地図を元に、自動運転システムが周囲の状況を把握しながら走行します。そして車が割り込んでくるような場合でも自動で減速するなど、急な車線変更にも対応しています。
この新しい都市交通インフラの確立は慢性的なドライバー不足の解消にも期待されています。実験は9月7日まで行われ、公募で決まった一般客を乗せて、1日4往復行われます。自動運転を体験した乗客は「本当に普通のタクシー。ぼんやり乗っていると自動ということを忘れてしまうほど」「乗り心地は思っていた以上に自然。オートなのか分からないぐらい自然」などと話していました。
国際都市・東京の新たな魅力の一つとして活躍が期待される「自動運転技術」の実証実験について自動運転技術を担当するZMPの西村明浩取締役は「自動運転の技術を高めていくには公道で実験をやらなくてはならない。一般の車の中に自動運転が入っていくことでいろいろなデータが取れるので、2週間であっても非常に貴重なデータになる。今回の実証実験を通して、2020年に向けてお客さんに受け入れられることを示したい」と話しています。
世界初!自動運転タクシー 都心で実験開始
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