市場移転まで1カ月となる9月11日になって明らかになった東京都の豊洲市場の「ひび割れ」について、小池知事は「補修工事を通して市場業者の信頼回復に努めていきたい」という認識を示しました。
東京都によりますと、豊洲市場のひび割れは水産仲卸売場棟で発生し、幅およそ10メートル、深さ5センチにわたっています。土壌汚染対策の盛り土とその下の粘土層が時間をかけて圧縮されて沈下したことが原因とみられています。これについて東京都は「突然陥没が起きるということはない」という見解を示していて、10月11日の豊洲市場の開場までに補修工事をする方針です。しかし、市場を利用する業者や働く業者からは「びっくりした。へこんでいるところに指が入った。ひどい」「不安だが、豊洲に移転して商売やらないとわれわれ零細企業はしょうがない。不安はある」といった声が聞かれました。
9月8日に水産仲卸業者がひび割れを見つけ、東京都に連絡しました。都は2017年の秋にひび割れを把握していましたが、当初から想定していたもので補修工事をする予定だったため、業者には説明していなかったといいます。市場で働く人からは「準備するしかない段階でこの話だから『うーん』という感じ」「ものすごく完璧な何の問題もない状態で行けるとも思っていない。直す部分があってもしょうがないと思う」といった声がありました。
小池知事は市場関係者への十分な説明がなかったとして、今後、補修工事を通して信頼回復に努める考えです。小池知事は取材に対し「(業界団体と)もう少しコミュケーションをよくしておけばよかった。これからもう一度点検しながら、補修すべきところは補修をして信頼を得ていきたい」と述べました。
豊洲市場の地元・江東区の山崎孝明区長は、12日の会見で「あとから聞いた。分かれば早く教えるべきだとは思うが、そんなに大騒ぎする問題じゃない」と述べ、都の説明不足を指摘しつつも、地盤の構造上によるものであることから問題にしない考えを示しました。
東京都は9月13日に豊洲市場で開場記念式典を行う予定です。
豊洲市場のひび割れ 小池都知事「補修工事で信頼回復」
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