東京・府中駅前の再開発のシンボル「伊勢丹府中店」が、2019年9月に閉店することが決まりました。地元からは営業終了を惜しむ声が上がっています。
1996年に開店した伊勢丹府中店は駅に直結する立地の良さなどから、長年にわたって地元の人に親しまれてきました。しかし9月26日、運営会社の三越伊勢丹ホールディングスが採算性の低い地方店舗の見直しを進め、業績不振を理由に2019年9月に伊勢丹府中店を閉店すると明らかにしました。
伊勢丹府中店は開店初年度の売上高261億円をピークに、それ以降は売り上げが低下して赤字が続いていたということです。利用客からは「非常に残念。『新宿店もあるじゃないか』と言われるが、近くにあるのが何よりだった。ただ、たまにがらがらの時があるから、経営は大変かなと思っていた」「仕方がないのでは。食料品売り場しか行ったことがない。上の階はほとんど利用していない」などといった声が聞かれました。
また、伊勢丹府中店は府中駅前の「再開発のシンボル」とも呼ばれていました。府中駅南口には伊勢丹を中心に、映画館の入ったショッピングセンターや、飲食店などが入る大型商業ビルなどが立ち並んでいます。戦後に建てられた木造住宅や店舗などが密集していた府中駅前は、防災の観点から1970年代から再開発が進められてきました。40年以上にわたる再開発は伊勢丹府中店から始まり、2017年7月に大型商業施設「ル・シーニュ」が開業して完了したばかりでした。
閉店の発表について府中市の高野市長は「伊勢丹府中店は駅南口の再開発事業における最初の大型店舗でもあり、撤退は大変残念」とコメントしています。閉店後について三越伊勢丹は新たな商業施設を視野に、関係者と協議を進める方針です。
地元から惜しむ声 伊勢丹府中店が来秋閉店へ
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