1300年の歴史を持ち、江戸総鎮守として広く信仰を集める東京・千代田区の神田明神に新たな施設が誕生しました。増加を続ける訪日外国人を意識して、江戸の「粋」を世界に発信する文化交流施設として期待が集まっています。
730年に創建された神田明神は、縁結びや商売繁盛、厄除けの神として古くから信仰を集めてきました。中でも毎年5月に行われる神田祭りは江戸の粋を今に伝える勇壮な祭りとして、日本三大祭りの一つに数えられています。
歴史ある神田明神の境内に誕生した施設の名は「EDOCCO」です。伝統継承と新たな文化の創出をコンセプトに造られました。新しい施設は境内と一体となっていて、地下1階から4階まで5つのフロアで日本の伝統文化を発信します。1階には神田明神を代表する「勝守(かちまもり)」や、秋葉原が近いということでITのお守りなどが並ぶ新札授与所と、さまざまな伝統工芸品が販売される土産店が設けられています。また、神田明神で祈祷された「おまいり豆」や神棚にそろえる神具など、ここでしか手に入らないお土産の数々が並びます。
古くからお供え物としても用いられ、神社と相性のいい「枡(ます)」をコンセプトにしたカフェも作られました。ここでは神田明神ならではのオリジナルメニューも豊富に用意されています。「明神プリン」は境内で手作りされ、縁結びの祈祷を受けています。また、神田明神から「エールを送る」という意味を込めて「神社声援」は「ジンジャーエール」と読ませています。他にも、枡を器に使って、江戸時代から食されてきた季節の料理を盛り「益々(ますます)の繁昌」の願いを込めた御膳など、オリジナルメニューを堪能することができます。
施設内には訪日外国人を意識して、金工作家の宮田亮平さんら日本が世界に誇る芸術家の作品も展示され、日本の魅力を伝えます。
2階と3階は最大収容人数およそ700人の多目的ホールで、本殿のデザインを継承する「和モダン」の空間となっています。このステージでは各種式典やジャパンカルチャーの発信地として、ライブやコンサートも行われます。
地下1階では日本文化の体験もできます。お座敷芸や落語といった古典芸能のほか、併設されている着物店で色鮮やかな着物をレンタルして、着付け体験をすることもできます。
1300年の歴史を誇る神田明神の新たな施設について、大島居信史宮司は「大変多くの人にお参りに来てもらっていて、半数近くが外国人と思われる。外国の人にも日本の良き伝統文化を伝えるべく、文化交流館を建て、日本の歴史・伝統・文化を発信していきたい」と話しています。
日本の伝統を継承するこの施設は年中無休で、午前10時から午後10時まで営業しています。
神田明神 新施設で江戸の「粋」を世界に発信!
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