東京・世田谷区の児童養護施設で、入所している子どもに対して職員が「ブス」などと、言葉による虐待を行っていたことが明らかになりました。その後、「少女への暴力があった」とする別の通告が児童相談所に寄せられたため、東京都は再調査に乗り出しています。
虐待が確認されたのは“子どもを守るはずの”児童養護施設でした。児童養護施設とは、親との死別などが原因で、家庭で暮らすことができない子どもを受け入れる施設です。
世田谷区内の児童養護施設・福音寮で、40代の女性職員が入所中の小学5年生の少女に対して「ブス」「遅い」「みんなが困っている」などといった暴言を浴びせていたことが分かりました。こうした暴言は2016年から始まり、少女に対して継続的に浴びせていたということです。飯田政人施設長は2月14日、TOKYO MXの取材に対し「二度と起きないよう、きちんとした解明や話し合いをして、改善していくしかない」と述べました。
事の発端は2018年5月、世田谷児童相談所に「少女が暴言や暴力を職員から受けている」という通告があったことでした。これを受け、東京都や児童相談所が職員や少女への聞き取り調査をしたところ、少女への暴言が「心理的な虐待に当たる」と認定され、暴力については「確認できなかった」と結論付けました。これについて飯田施設長は「心理的な虐待と認定されたので、深く受け止め、反省している」と述べた上で、今回の件が起きてしまった原因については「管理者として見きれていなかった。虐待は駄目という認識を伝えるのが緩かった」と釈明しました。
「ブス」という発言について、虐待した職員は「少女がぶすっと下を向いていたので『それはブスと言われるよ』と言った」と弁明しています。一方、暴力については「たたいたり蹴ったりは絶対にしていない」と話しているということです。
しかし、この施設によりますと、2018年秋に「少女への暴力があった」とする別の通告が児童相談所に寄せられたため、東京都は再調査に乗り出しています。
一連の問題について東京都の小池知事は「何がどういう形で行われたのか、改めて確認する。施設長が心理的暴力(虐待)だったと認めている。これから、都としてもしっかり指導していく」と述べました。
一方、調査を巡る対応も適切でなかった可能性が浮上しています。問題発覚後、児童相談所が少女から話を聴いた際、付き添いで少女と一緒に来たのは虐待を認定された職員だっということです。都はこの対応について「一般論として、加害の可能性がある職員が子どもを連れて来るのは不適切な対応」としています。
東京・世田谷の児童養護施設職員が虐待 入所少女に「ブス」
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