東京・千代田区にある東京国際フォーラムで、町工場が一堂に会するイベントが開かれました。日本のものづくりを支える、町工場の技術力=「匠の技」を広く発信する取り組みです。
2月19、20日の2日間開かれている「町工場見本市」には、80ほどの町工場が集まり、江戸切子をはじめとした伝統的工芸や金属加工など、日本が世界に誇る技術が披露されています。会場には、ねじやボルトなどを検査して不良品などを瞬時に見つける装置や、VR=仮想現実の技術を使って町工場の内部を見学することができるブ―スなどが出展されています。
水深1000メートルでもリアルタイムで映像を撮影できる水中探査機「ド・ボーン」も展示されています。深海探査はどんなに小さくても1メートルほどの機材が必要でしたが、「ド・ボーン」はこれまでの常識を覆すわずか16センチの小型探査機です。ド・ボーン開発のプロジェクトリーダーを務める杉野行雄さんは、葛飾区で社員2人の小さなゴム加工会社・杉野ゴム化学工業所を営んでいます。杉野さんは「手のひらに乗るような深海探査機を開発できたらと、葛飾区内の5社を中心に開発を進めた」と話します。
区内の中小企業と連携して下町の技術を集結させることで、世界最高レベルの水中探査機の開発に挑んできました。杉野さんは「苦労よりも、自分たちの技術が活用できるという楽しさが先行した」と笑います。
海に囲まれた日本で、町工場の力を合わせて何かを成し遂げたいという思いで開発を始め、わずか2年で完成させました。杉野さんは「町工場一つ一つは小さな会社だが、素晴らしい技術を持っている。これが一つに集まって協力すると、大手にはできない新しいタイプの開発ができる。これから世界に注目され、世界に羽ばたくものになってほしいと期待を持っている」と話しました。
下町で育まれた「匠の技」が世界に発信されています。
<「超小型水中探査機」年内に発売目指す>
ド・ボーンには最新の医療用内視鏡にも使われる高性能カメラが5台搭載されていて、360度の撮影が可能です。現在、実用試験を行っていて、年内の発売を目指しています。
世界に誇る「町工場の技」が集結! 16センチの超小型水中探査機も
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