会派間の対立で混迷が続く東京都議会で、予算特別委員会の議事進行の“台本”の入ったファイルを、自民党の議員が議事を進めさせないために委員長の手元から持ち去ったまま行方不明にさせているとして、都民ファーストの会の議員らが委員長に調査をするよう求めました。
3月18日午後、都民ファーストの会の議員らが都議会予算委員長に“調査”の申し入れを行いました。この中で、都民ファーストの会の伊藤悠都議は「(先日、)ある会派の議員が、既に委員長が開会を宣言しているにもかかわらず無断で議席から離席し、予算特別委員長席に詰め寄り、委員長台本を強奪する前代未聞の議事妨害があった。いかなる手段も辞さず、強奪された予算委員長台本の所在調査を行い、真相を解明されることを強く要望する」と申し入れ内容を読み上げました。
都民ファーストの会の議員らが真相の解明を求めているのは、14日の都議会での出来事にさかのぼります。
TOKYO MXのカメラが捉えた映像には、都議会の予算を決める予算特別委員会が始まろうとする頃、都職員から委員長に1冊のファイルが渡される様子が写っています。このファイルの中には、議事の進行に必要な委員長の“台本”が入っています。しかし、委員長席に自民党や共産党の議員らが詰め寄って運営方法について抗議するなどして、委員会はなかなか始まりませんでした。周辺ではスマートフォンで騒動の様子を撮影しているようにもみえる、谷村孝彦都議(公明)の姿も見られます。
このおよそ3分後、こうしたゴタゴタの中で自民党の小松大祐都議が、左手で委員長の台本が入ったファイルを抱えている様子が見えます。そしてそのまま、自分の席へ戻る途中、他の議員と何かやりとりをしてファイルを置いたようにもみえます。その後、小松都議が自分の席に着いた時には、ファイルは小松都議の手元からなくなっているようにみえます。
荒れた委員会はこの後、委員長の判断で休憩を挟みました。そして再開の直前、東京都の職員から委員長に台本が入ったファイルが渡され、委員会は再開されました。しかしこの「ファイル」は、小松都議が休憩前に持っていったファイルとは異なるものでした。
これについて、小松都議は「委員会の議事を進めさせてはいけないと思い、台本を持ち去ったが、その後、事務方に戻っていると思っていた」と話しています。一方、都職員によりますと、ファイルはまだ戻ってきていないといいます。都民ファーストの会の議員らの申し入れを受け、委員長は「ファイルがどこにいったのか、しっかり調査をしていく」としています。
前代未聞の空転が続く都議会で、会派間の溝は深まる一方です。
ファイルはどこへ… 混迷の東京都議会、都民ファが調査申し入れ
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