「30年に一度」ともいわれる記録的な雨不足。温泉施設が臨時休業するなど、観光業も打撃を受けるなか、私たちの生活を支える水瓶がピンチです。
■高知県のダムで初めて「貯水率0%」に
高柳光希キャスター:
高知県の「大渡ダム」は、高知市全体の約60%の上下水道をになっています。この大渡ダムが1月31日に貯水率0%になりました。運用が開始されてから39年間で初めての出来事だといいます。
高知市上下水道局は、2月5日時点で「ダムの水はもって1か月です」と話していましたが、そこからわずか1週間後の12日には給水制限を実施する緊急事態となっています。現在は雪解けなどにより貯水率は20%ほどまで回復していますが、依然として給水制限が続いています。
同じく給水制限が行われているのが福岡市です。大きな川がないため水不足が起こりやすく、「まみずピア」という海水を真水に変える施設があります。
この「まみずピア」をフル回転させると、1日で3万7500世帯分を生産できるということですが、それでも福岡地区の水道企業団は「3月下旬にはダムが渇水する恐れも。まとまった雨に期待」としています。
■各地で「取水制限」「給水制限」 茶色く濁った水に注意
高柳キャスター:
水不足の影響は全国にも広がっています。愛知県豊橋市でも給水制限が行われており、東京でも節水の呼びかけがされているほか、熊本県天草市では「取水制限」が行われています。
「給水制限」と「取水制限」の違いとは何なのか。水問題に詳しい武蔵野大学の橋本淳司客員教授に聞きました。
▼取水制限
ダムや川などの水源から浄水場などに取り入れる水を制限。家庭の蛇口からは通常通りに水が出る。
▼給水制限
取水制限でダムの水位低下が止まらない場合に、家庭の蛇口に届く水の供給を制限。
さらに、「給水制限」には2段階あります。
▼1段階目の「減圧給水」
浄水場から家庭に水を送るポンプの圧力を10%~20%低下させます。一般家庭ではほぼ気付かないレベルだということですが、高層マンションや高台では「水の勢いが弱い」と感じる場合もあるということです。
また減圧給水で水道水が濁る可能性もあります。
白く濁った場合:空気が水に溶けているということであまり人体に影響はない
茶色く濁った場合:水道管のサビなどが水に溶け出すなどしていて、人体に影響が出る可能性もあるため、気をつけなければいけないそうです。
そして「給水制限」の▼2段階目には「時間給水(断水)」があります。1994年に「平成の大渇水」が起きた際に実施されました。
■「平成の大渇水」給水制限10か月続いた地域も
今から32年前の1994年、カラ梅雨と夏の高温の影響で、全国各地で水不足になりました。
東京では日比谷公園にある噴水が止められ、プールの営業も制限されました。愛知県でも5時間断水が実施され、コンビニのトイレが利用中止に。
――中止にするんですか?
コンビニ店員
「そうですね。一応中止という形」
――5時間我慢する?
コンビニ店員
「そうですね、それしかない」
(愛知県豊橋市 1994年9月)
家庭にも影響が。地下水を汲みに来た人が行列となり、商店にはポリバケツが並びました。
福岡市内の人(1994年8月4日)
「ラップを引いた上におかずを載せたりとか。あとアルミホイルを使うように。捨ててお皿が汚れないようなことをやっている」
福岡市などでは、断水などの給水制限が約10か月続いたということです。
■恵みの雨なるか?今後の天気を解説
高柳キャスター:
今回も全国各地で水不足への不安が続きそうですが、24日夜は雨が降るようですね。
坂口愛美 気象予報士:
今後の雨の予想を見ると、24日夜から次第に西日本中心に雨の範囲が広がっていきます。そして夜遅くには東日本の一部にも雨雲がかかってきそうです。
また25日になると、朝の通勤・通学の時間帯には関東地方でも広く本降りの雨となりそうです。そして関東地方は1日雨が降り続く見込みで、特に太平洋側の沿岸部中心に雨脚が強まる時間帯もありそうです。
特にダムがある山を中心に雨が降ればいいなと思いますが、どちらかというと、沿岸部中心に降る見込みで、このひと雨だけでは渇水が回復するのは難しいです。
25日は、北海道・東北北部で日差しがありますが、他は広く雨となる予想です。また予想気温は雨の影響で24日より下がる見込みです。
特に東京は予想最高気温が11℃と、24日よりも7℃くらい下がりそうで、この時期らしい寒さが戻ってきます。
そして週間予報を見ていくと、この先も曇りや雨の日が多くなっています。
26日(木)に晴れ間が戻ってきますが、27日(金)・28日(土)は再び雨、そして3月1日(日)・2日(月)は晴れて、また2日(月)から次第に天気は下り坂になり、3日(火)にかけて広く雨となりそうです。
■記録的水不足なぜ起きた?低気圧をブロックした「寒気」の正体
坂口愛美 気象予報士:
なぜ今まで雨が少なかったのか。例年の冬は、発生した低気圧が日本の南を通過するときに、太平洋側でも雨が降る日があります。これが南岸低気圧です。
ただ2026年1月は、流れ込んだ寒気が例年よりも…
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“30年に一度”記録的な少雨で水不足…「平成の大渇水」では断水も “恵みの雨”はいつ降る?【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG
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