老舗の日本料理店が焼きあげた“うなぎの蒲焼”です。味も形も蒲焼そのものなんですが、食べると食感はフワフワ。実はこの料理、食べ物がうまく飲み込めない人のために作られたご馳走なんです。
■「摂食嚥下障害」でも楽しめる食事を
東京・中野区の「新渡戸文化学園」で開かれた料理のお披露目会のテーマは、「障害があっても食事を楽しむ」こと。
参加者
「(家族で)同じ形のものを食べられるという経験はなかなかできない。美味しいものが本人も食べられたかなと思います」
振る舞われたのは、和を基調としたフルコース。
食べ物が上手に飲み込めない「摂食嚥下障害」の人でも、そのまま簡単に食べられるよう様々な工夫がされています。
例えば、ころもが命の唐揚げは、一度出来上がったものをペーストにして、表面だけを揚げ直し。外はカリカリ、中はふわふわな仕上がりになっています。
また、ナポリタンも茹でたパスタをペーストにして、1本1本丁寧に絞って作ります。
これらの料理を合わせてできたのが「もぐもぐBOX」。子どもが大好きなおかずをギュッと詰め込んだお弁当です。
日本料理かんさい 猿橋央志 料理長
「お子さんたちの顔とか思い出すと、全然苦にならないというか。逆に作ってあげたいなという気持ちやっている」
■「摂食嚥下障害」とは?
出水麻衣キャスター:
食べ物を上手に飲み込めない「摂食嚥下障害」の人は大勢います。
喉の奥は、「気管」と「食道」に分かれています。
気管の入口には「喉頭蓋」という蓋があるのですが、健常者が物を飲み込む際は、口から入ってきた食べ物が気管に入らないよう喉頭蓋が気管を蓋をして、食道に入るようになっています。
しかし、摂食嚥下障害の場合、喉頭蓋がうまく機能しなかったり、動きが鈍くなってしまったりして、気管に食べ物が入りやすいため食事に工夫が必要です。
こうした障害がある人のために作られたのが「もぐもぐBOX」で、エビフライや唐揚げなども入っているということです。
▼なめらかな食感、▼水分が分離しにくい、▼冷凍・解凍も可能だということです。
個体・液体で分離すると喉を通るタイミングに差が生じて、喉頭蓋がうまく機能せず、むせやすくなってしまうということです。
サバンナ 八木真澄さん:
これまでは、あまり気にしていなかったので、困っている方がいるということを初めて知りました。
■見た目からおいしい食を 親心から誕生
「障害がある自分の子どもにも、食べる幸せを味わってほしい」というお母さんたちの思いからこのボックスは誕生しました。
高校1年生の永峰楓音さん(16)。産まれてすぐに脳の病気を発症し、食べ物を上手に飲み込めない「摂食嚥下障害」があります。
まだまだ育ち盛りの楓音さんは、家族と食べるご飯が大好きなんだそうです。
父 雄介さん(48)
「きょうはスタミナ焼です」
食欲がそそられるメニューに、楓音さん、思わず笑みがこぼれます。
こんがりと焼き上がったところで、楓音さんの分は食べやすくするために、もうひと手間加えペースト状に。
出水麻衣キャスター
「大人のものと比べると、色合いの面も。オレンジや緑が(なくなってしまう)」
母 玲子さん(47)
「自分もあまり味見したくないなと思うような。美味しく見えないというか。それを思いながらも、子どもには『美味しいね』と言いながら、やっぱあげるという。すごくなんかちょっと心が痛むような思いがありながらやっていた」
母・玲子さんの悩みは他にも。外出するときに持ち歩いている楓音さんの食事セット。食べやすくするためのミキサーに、いざというときのレトルトなどその数15個以上。
母 玲子さん(47)
「『きょう外食いこう』となったら、『ちょっと待ってね』みたいな感じで、すごく準備しないと。これも大丈夫、これも大丈夫、じゃあ行こうみたいな感じになるので、気合を入れないといけない」
見た目から美味しそうな食事を、もっと気軽に食べさせたい。そんな思いから、当事者のコミュニティを立ち上げたところ、賛同の声が集まり、今では約1700人もの会員がいるといいます。
もぐもぐBOXは、同じ悩みを抱える保護者たちの親心から誕生したお弁当なのです。
■家族全員で「いただきます」 思い叶った食事の形
この日、もぐもぐBOXが、初めて食べる子どものもとへ。
門田いずみさん(8)は、同じく摂食嚥下障害がある小学2年生です。
普段、家族で食事をするときに、どうしてもできないことがありました。
父 利博さん(42)
「どっちかがミキサーかけて、その間に食べて、ミキサー終わったら食事の介助が始まる」
母 美寿穂さん(39)
「一緒にせーので『いただきます』はできない」
でも、この日の食卓は違いました。
お兄さん、お姉さんと初めて一緒のお弁当。いずみさんも興味津々です。そして、家族みんなで「いただきます」。
母 美寿穂さん(39)
「みんなで食べられるね」
いずみさんは、形が残った卵焼きにどこか緊張している様子。
父 利博さん(42)
「いけるかな、いくよ」
一口一口、味をかみしめる娘の姿に…
父 利博さん(42)
「不思議ですね。あり得ないことがあり得たみた…
▼TBS NEWS DIG 公式サイト https://newsdig.tbs.co.jp/
▼チャンネル登録をお願いします!
http://www.youtube.com/channel/UC6AG81pAkf6Lbi_1VC5NmPA?sub_confirmation=1
▼情報提供はこちらから「TBSインサイダーズ」
https://www.tbs.co.jp/news_sp/tbs-insiders.html
▼映像提供はこちらから「TBSスクープ投稿」
https://www.tbs.co.jp/news_sp/toukou.html
#ニュース #news #TBS #newsdig
食の“バリアフリー”誰もが食べられるご馳走、障害があっても楽しめる料理…味も形も“そのまま”で 家族一緒に食事を【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG
カテゴリ一覧
スポーツ
ニュース
音楽
ラーニング
趣味
グルメ
ガールズ
ゲーム
ギャンブル・宝くじ
エンタメ
アニメ・漫画
どうぶつ