7月豪雨災害の被災地では、コロナ禍でボランティアの不足が大きな悩みとなっています。その悩みを解消しようと、「一石二鳥」ならぬ「一石三鳥」の新たな取り組みが始まっています。
被災地で復旧作業をしているのは、夏休み中の熊本県内の大学生たち。作業を依頼した独り暮らしの女性は、ようやく自宅の修理に取り掛かかれると喜びをにじませます。
●ボランティアを依頼した人
「きれいに拭きあげてくれて、本当に助かりました」
思うように進まない復旧・・・。
●「人吉旅館」女将 堀尾里美さん
「ボランティアも少しずつ減る時期なので、皆さまが頼りです」
コロナ禍でボランティアは県内の在住者に限られているため、被災地では人手不足が深刻です。この大学生たち、実は熊本市の支援団体が雇っている「有償」のボランティアです。1日実働6時間で5000円の日当と、1000円分の飲食券を受け取ります。
●参加した大学生
「バイトもしなきゃいけないし、ボランティアもしたいから、お金をもらえるのはとても助かる」
「魅力ですね。(新型コロナの影響で)バイトが少なくなっているので、ありがたい」
日当が出るのは、平日に働ける県内の学生。ボランティアが少ない平日に人手を確保することが狙いです。学生はアルバイト収入が減った分を補うことができ、飲食券を利用すれば売上げが減少する飲食店の支援にもつながるため、まさに「一石三鳥」の取り組みです。
「無償」が基本のボランティアを「有償」とする新たな仕組み。
コロナ禍の中で生み出した新たな支援策です。
●熊本支援チーム 荒木真吾事局長
「賛否あるかもしれないが、挑戦する。新たな枠組みとして私たちがやっていかねば」
このしくみを考えた熊本市の支援団体です。東日本大震災や熊本地震で経験を積む中で、災害時の「民間力」を培って来ました。今回の活動資金をクラウドファンディングで募ったところ、目標を大きく上回る2000万円の寄付金が全国から寄せられました。そのほとんどが県外からの支援だったといいます。
●熊本支援チーム 荒木真吾事局長
「熊本にはコロナの影響で行けないけれども、ぜひ若い人たちで頑張ってもらいたいという熱いメッセージももらっている」
支援チームは、今回の活動を通して若い人材の育成にもつなげたいと話します。
●参加した大学生
「1回来てみてやりがいも感じたし、機会があったらほかのボランティアにも参加しようと思うようになった」
●熊本支援チーム 荒木真吾事局長
「災害だけでなく、いろんな地域課題が日本全国あちこちである。率先して自分事のように動ける人材づくりができればという狙いもある。(学生には)期待大です」
#7月豪雨 #ボランティア
(Nスタ 9月13日放送)
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豪雨被災地に「一石三鳥」の支援策【現場から、7月豪雨】
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