世界の今が見える「World特派員リポート」、今回はロシアからです。年末恒例のプーチン大統領による大記者会見が行われました。今年はコロナ禍で、いつもとはやり方が様変わりしたようです。大野記者の報告です。
通算16回目となった今年はコロナということで、オンラインを最大限利用して行われました。われわれ海外のメディアには今年も例年同様、モスクワ市内の会場が用意されましたが、厳重なセキュリティーチェックとともに、コロナ対策で入口での検温も行われました。
大記者会見といえば、全国から1800人を超える記者が詰めかけ、まさに“3密”の象徴のような会見ですが、今年はモスクワの記者のみ、およそ240人がこの会場でソーシャルディスタンスが十分保たれる形で行われました。プーチン氏の公邸とモスクワを含め全国9会場をオンラインで結んで行われた今回の会見。注目はやはりコロナということで関連する質問が相次ぎました。
Q.ワクチンの大規模接種の受け止めは?
「インフルエンザワクチンは7000万人が接種する。コロナにも同じようにやるべきで、接種しない理由はない」(プーチン大統領)
国民の過半数がいまだ「接種したくない」とする中、大統領自らが接種を呼びかけた形です。
Q.プーチン氏への質問、大野記者は当てられなかったんですか?
何とか目を引こうと、プラカードを掲げていたのですが、残念ながら大統領には思いは届きませんでした。
ただ、今年は専用サイトから事前に質問を送ることができ、私は「プーチン大統領自身はいつワクチンを打つのか?」と送ったのですが、会見でも同じような質問があり、プーチン氏は「まだ接種していないが、68歳の自分でも接種可能と判断されれば必ず受ける」と明言しました。
そして、もう一つ、例年との大きな違いは、今年はコールセンターともオンラインで結び、市民からも質問を受け付けました。いわばプーチン版の目安箱のようなもので、地方の医療体制について質問がありました。
Q.地方の深刻な問題については?
「(自宅療養者に薬を届けるため)50億ルーブル(約70億円)を計上した。なぜ薬が届かないかはわからない。私は間違いなくこの問題を調べます」(プーチン大統領)
すぐに問題を解決するというのがプーチン氏の十八番で、実際に地元の行政を動かすことで、結果としてプーチン人気につなげています。
一部では健康不安説も流れる中、今年の会見は4時間半におよび、コロナにも落ち着いて対応するというリーダー像を演出した形で、自らの支持率アップにも利用したいという政権のしたたかなメディア戦略が見えてきます。
(あさチャン! 12月18日放送)
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年末恒例プーチン大記者会見 今年はコロナで“大変化”
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