能登半島地震の発生からまもなく1か月です。「地震さえなければ100歳まで生きられた…」。災害関連死で母を亡くした男性が思いを打ち明けました。
笑顔で写真に写る女性。石川県能登町に住んでいた、蔵やよゐさん(98)です。
蔵やよゐさんの長男・蔵純男さん
「明るくふるまうような感じの人でしたから。暗いような顔をしたことはなかったです」
こう話すのは、長男の純男さん(68)。98歳となった母親のやよゐさんを介護しながら、2人で暮らしていました。1日に起きた地震で、自宅は壁が剥がれ落ちるなど大きな被害をうけました。
蔵やよゐさんの長男・蔵純男さん
「ここに布団を敷いて、母親を寝かせて、私はここに寝て」
余震へのおそれなどから、発生当日は初めて車中泊をしましたが、やよゐさんは落ち着かない様子でした。
蔵やよゐさんの長男・蔵純男さん
「車中泊は経験がなかったんでしょうね。戸惑っていました。たぶん、本人もその晩は寝られていないと思う」
翌日から避難所に入りましたが、慣れない避難所生活で体調は悪化していきました。
蔵やよゐさんの長男・蔵純男さん
「避難所生活からは、全然言葉を発しなくなっていた。慣れないのと、疲れもあったんでしょうね」
長引く避難所生活の中、やよゐさんは今月11日、朝食のおかゆをのどに詰まらせ亡くなりました。災害関連死と認定されました。地震さえなければ、体調を崩さなかったのではないかと純男さんは悔やみます。
蔵やよゐさんの長男・蔵純男さん
「これ(地震)さえなければ、母の面倒を見れば、100歳は確実に生きていたんじゃないか。こんな震災で…」
ただ、避難所生活は1か月近く経った今も、課題が山積みです。
穴水町の避難所です。プライバシーを守るための仕切り板はなく、雑魚寝が続いている場所も多くあります。
避難している人(89)
「お互いが気をつかって、体っていうよりも心的というか、精神的な疲れが出てくるんじゃないか」
避難している人(64)
「疲れますよ。こうやっているのが疲れる」
避難している人(89)
「大変だけど、どこにも行くところがないし、しかたがないです。寝られるときもあるし、寝られないときもあります、いろいろ考えると…」
震災後、石川県内で確認された災害関連死は15人。避難所での生活が長期化する中、「災害関連死」を防ぐための取り組みが求められています。
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「地震さえなければ100歳まで生きられた」避難所生活が長期化する中 高まる災害関連死のリスク|TBS NEWS DIG #shorts
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