アフリカ北部・リビアで10日に発生した大雨による洪水で、死者6800人以上、行方不明者は1万人にのぼっているとみられます。国内では内乱が続いていて、被災地に支援が届くのか懸念されています。
■「みんな、ダムが決壊するとは考えていませんでした」
アフリカのリビアで発生した、大雨による洪水。
地元ニュースのリポート
「まさしく大災害です。この街にとって大きな痛みです」
東部の町・デルナでの死者は、13日時点で、6800人を超えました。
住民
「ここにダムがあったんです。今は土になってしまいました」
10日、降った大雨で、2つのダムと、4つの橋が崩壊し、大量の水が、街に押し寄せてきたといいます。
日を追うごとに見えてきたのは、その被害の甚大さです。
ダムの周辺では、一面が水没し、街を分断するように、水が流れ込んでいることがわかります。
住民
「みんな、ダムが決壊するとは考えていませんでした」
街には、がれきや流木が流れ込み、収容できなかったのか、道路には遺体が並べられていました。
住民
「30人の家族が行方不明になっていて、まだ誰も見つかっていません」
行方不明者の数は、約1万人にのぼっているとみられていて、国際赤十字・赤新月社連盟は、「最終的な死者の数は膨大な数になる可能性がある」と指摘しています。
■内乱による支援への影響が懸念
なぜ被害はここまで広がったのか。
リビアは、アフリカ大陸の北に位置する国。
「アラブの春」で、2011年にカダフィ政権が崩壊したあと、東西で、内戦状態が続いています。
こうした中での未曾有の災害に、救援や支援への影響が懸念されています。
首都トリポリに拠点を置く、西部の暫定政府は、被災地に支援物資を送ったとしていますが、東部の被災地域は、反対体制派が支配しています。
この状況について…
JNN前中東支局長 須賀川記者
「(東西が)いま非常にきわどいバランスに立っている状態で、お互いがそれぞれ、利権や覇権争いをしているときに、支援を送り込んでも、ちゃんと適切に届くのかどうかという不安はあるわけです」
一方、リビアは、原油の埋蔵量が、アフリカで一番多い国。
世界の石油価格は、洪水が発生してから3日間上昇し、現在は高止まりの状況です。
JNN前中東支局長 須賀川記者
「日本に直接、何か影響があるということは、現時点では、それほど考えられないが、市場に対する不安要素は、非常に大きなものがある。今後、じわじわと、原油高のひとつの原因になる可能性は、十二分にあると思います」
小川彩佳キャスター:
10年以上続く内乱で、整備が進んでこなかったインフラの脆弱性が、被害をさらに拡大させてしまっているとも言われています。天災だけではなく、人災という側面もあり、大変心配です。
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道路に遺体が… リビアの洪水で6800人超死亡 国内の内乱で被害拡大か【news23】|TBS NEWS DIG
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