世界遺産登録から10年目の節目を迎えた富士山に鉄道を走らせる「登山鉄道」構想に、賛否の声が上がっています。
オーバーツーリズムの解消や排気ガスの削減などが予想される一方で、かたや運賃は往復で1人1万円、一般車両は通行規制…。実現に伴い予想されるメリットやデメリットについて解説します。
■富士山に検討 “登山鉄道”構想に賛否の声
小笠原亘キャスター:
世界文化遺産の登録決定から10年の節目を迎えた富士山。その富士山に鉄道を走らせる“登山鉄道”構想が浮上しているのですが、このアイディアに賛否の声が上がっています。
富士山に登山鉄道を、という構想を打ち出したのは山梨県側です。
2019年に山梨県の長崎幸太郎知事が「富士山登山鉄道構想の検討の進め方など、ご指導をいただきたい」ということで構想を立ち上げました。
山梨県側は前向きなのに対し、地元の自治体は反対の声を上げています。
山梨・富士吉田市 堀内茂市長:
「必要性を全く感じていない。はっきり申し上げて、富士山登山鉄道は反対です」
富士山“登山鉄道”構想がどういったものなのか、詳しく見ていきます。
「富士スバルライン」という河口湖町から5合目までを結ぶ既存の道路上に、次世代型の路面電車(LRT)を敷設・整備しませんかということ。
まだ構想の段階ですが…
▼総事業費:約1400億円を検討
▼運賃:一人あたり往復1万円(利用者数300万人/年 見込み)
▼所要時間:上り約52分・下り約74分→往復2時間強かかる
■登山鉄道“メリット”“デメリット”を考えると…
小笠原キャスター:
なぜ富士山に登山鉄道が必要なのかというと、観光地で最近言われている「オーバーツーリズム」の解消。近隣の住民が迷惑を被ったり、自然環境破壊などが富士山でも問題になっています。特に世界遺産登録以降、富士山の観光客はものすごく増えています。2019年に5合目の来訪者数は506万人。世界遺産登録前の2倍超の来訪者数です。
また、大型バスなどによる▼渋滞や混雑や▼排気ガスの環境への影響なども考慮し「これは必要ではないか」と。
この登山鉄道が実現することで▼比較的雪にも強いため通年での観光が可能になり、▼観光客が訪れる時期を分散させることにつながります。▼排気ガスの削減も期待されます。
ただ“登山鉄道”ができると「バス・タクシーを含む一般車両の通行規制をする」ということになります。現時点で普通車で5合目まで行くと▼往復約1時間20分(片道40分)▼往復料金2100円となります。
SNS上では「往復1万円は高い」という声がかなり上がっています。
ただ、オーバーツーリズムなどを考えれば「アイデアとしてはアリ、でも強気の値段だ…」という声や、「富士山も富裕層しか登れなくなるのかな」という懸念もありました。
5月には富士五湖観光連盟の堀内光一郎会長も「富士山を人の手で、いささかなりとも傷つけたり汚してはいけない」とコメント。これから鉄道の工事をするわけですから、そういった意見も上がっています。
■「いまさら鉄道は必要なのか?」
井上貴博キャスター:
基本的な考え方として「鉄道と車どちらも存続させよう」という考えはありませんか?
小笠原キャスター:
それはないです。
ホラン千秋キャスター:
『何を優先したいか』ですよね。排気ガスや環境などへの影響を減らしたいのか、オーバーツーリズムを減らしたいのか、利便性を向上させたいのか、安く済ませたいのか、などなど。
「食べチョク」代表 秋元里奈さん:
少なくとも観光客の方は減ってしまう可能性が高いですよね。
小笠原キャスター:
やはり家族で1人1万円って考えると、フラッと行くところではなくなってしまいますよね。
井上キャスター:
むしろ制限をある程度して、コントロールしやすいのが鉄道である。でも今、実際に電気で走るバスもあるので、そういうことを考えると、「いまさら鉄道必要なのか」っていう声もあるわけですよね。
秋元さん:
電気自動車とか、電気バスでも解決されそうな気はしてしまいますけど…
■懸念点もある一方で…鉄道が“有効な手段”となる可能性も
小笠原キャスター:
いくつか懸念点が挙げられています。
富士スバルラインの4合目~5合目に「雪崩のリスクが高い場所」がある。過去には道路が壊れてしまうほどの雪崩被害もあり、冬場でも鉄道が安全に運行できるかという懸念です。
一方で、専門家からはこんな意見もあります。
山梨県富士山科学研究所 藤井敏嗣所長
「富士山が噴火した場合、“登山鉄道”が観光客を避難させるための、有効な手段となる可能性も。バスで何度もピストンするよりも、輸送能力は鉄道の方が遥かに高い」
ホランキャスター:
渋滞してパニックになるよりも、災害のときにはそういったダイヤをあらかじめ組んでおいた方が、という考えもあるんですね。
井上キャスター:
確かにスイスにも、登山鉄道があって観光の目玉になる。富士山でそれをするべきなのか、1万円という値段設定は外国人観光客だとある程度来てくれるかもしれない。…(https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20230628-6094145)
#Nスタ
#Nスタ解説 #ホラン千秋
#小笠原亘
#登山鉄道 #世界遺産 #富士山 #オーバーツーリズム
#ニュース #news #newsdig #tbsnews #tbs
▼再生リスト:【Nスタ】その日のニュースを解説
https://www.youtube.com/playlist?list=PLhoNlZaJqDLb7bQe3wYDCxx-ZqKRHl-nB
▼TBS NEWS DIG 公式サイト https://newsdig.tbs.co.jp/
▼チャンネル登録をお願いします!
http://www.youtube.com/channel/UC6AG81pAkf6Lbi_1VC5NmPA?sub_confirmation=1
▼情報提供はこちらから「TBSインサイダーズ」
https://www.tbs.co.jp/news_sp/tbs-insiders.html
▼映像提供はこちらから「TBSスクープ投稿」
https://www.tbs.co.jp/news_sp/toukou.html
往復で1万円!富士山“登山鉄道”構想に賛否の声 実現すると…どうなる?メリット&デメリット解説【Nスタ】|TBS NEWS DIG
カテゴリ一覧
スポーツ
ニュース
音楽
ラーニング
趣味
グルメ
ガールズ
ゲーム
ギャンブル・宝くじ
エンタメ
アニメ・漫画
どうぶつ