ロシアによるウクライナ侵攻が始まって半年。国連によりますと、犠牲になった市民は5500人を超えていて、実際の死者はさらに多いとみられています。そのうちの1人が、先月ロシアのミサイル攻撃で亡くなった4歳の女の子です。突然、命を奪われた不条理を母親が語りました。
■「こんなことありえない、まだまだやりたいこともたくさんあった」
7月14日、ウクライナ中部ビンニツァをロシア軍のミサイル3発が襲いました。
その時の様子をとらえた監視カメラの映像。爆撃で飛んできた破片が降りそそぎ、逃げ惑う人の上を煙の影が覆っています。
ロシア側はウクライナ軍と武器支援関係者の会合を標的にした、と主張。しかし、攻撃された建物は、コンサートホールのある文化施設でした。4歳のリザちゃんはたまたま近くを通り巻き込まれ、亡くなりました。
一緒にいた母親のイリーナさんです。多数の破片を浴びて負傷。入院していました。
イリーナさん
「リザと上を見上げたのを覚えています。信じられないほど大きなミサイルでした。ベビーカーを強く抱きかかえたら、大きな爆発音が聞こえて、地面が揺れました」
イリーナさん
「リザの体が、お腹のところが、裂けていました」
イリーナさんはへたり込んで、リザを助けて、と叫び始めました。
イリーナさん
「あれだけのケガをしていたら助からないだろうと頭では理解していました。でも信じたくなかったんです。こんなことありえない、まだまだやりたい事もたくさんあったし、娘を本当に愛していましたし、私たちにそんなことが起きるはずがない、どうして?って」
■「世界は見ているだけ」
生まれて2か月後に、ダウン症と診断されたリザちゃん。
イリーナさんは、妊娠中に障がいがあることが分かり、医師からは中絶も勧められましたが、出産し、全身で愛情を注いできました。
イリーナさん
「私がリザのために描いたものです。リザはいつも家族みんなを描いてと頼むんです」
リザちゃんは週に3回、言葉の発達を促す授業を受けていました。
イリーナさん
「リザが何かできるようになるといつも涙していました。初めて話した言葉は『ママ』でした。本当に幸せを感じました」
イリーナさん
「いつもぎゅっと抱きついて、私の頬や眉を撫でて“ママ、ブブ”、って言うんです。“ブブ”というのは大好き、という意味です。ママ、大好き!って、いつも言ってくれましたリザは私の人生そのものでした」
この日も、いつものように言葉のトレーニングに向かった母子。しかし、数時間後、リザちゃんは爆撃で殺されました。
イリーナさん
「世界は見ているだけ。空爆を防ぐこともしないで。もう半年も続いているんです」
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ウクライナ侵攻から半年 「まだまだやりたい事もたくさんあった・・・」ロシアのミサイル攻撃で4歳の女の子失った母が語る不条理|TBS NEWS DIG
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