ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まって3か月。ロシア軍が制圧を目指し激しい攻撃が続く東部ドネツク州にJNNの取材班が入りました。ロシアが制圧を狙う町は今どうなってるのでしょうか?
■増え続ける市民の犠牲 カメラが捉えた惨状の跡
ロシア国防省は5月22日、ドネツク州とルハンシク州の17カ所をミサイルで攻撃したと発表しました。
住民の男性
「爆弾はあそこに落ちた。爆発で全て吹き飛ばされた」
軍事侵攻が始まって3か月、市民の犠牲は増え続けています。
警官
「みんな家に入って!イラはどこにいるの?」
住民
「家にいるよ」
警察
「地下に降りなさい」
23日、各国の政府高官や企業トップが集まる「ダボス会議」で、ゼレンスキー大統領は以下のように述べました。
ゼレンスキー大統領
「ロシアに対し導入されるべき制裁がまだ行われていない。ロシアの石油禁輸、すべての銀行の封鎖、IT分野の拒否、完全な貿易停止です」
攻撃が激化するドネツク州に、JNNの取材班が入りました。
4月上旬、ミサイルが着弾したクラマトルシク駅では、子どもを含む61人が死亡し、121人が負傷しました。
当時現場にいた男性
「一番多く被害者が出た場所です。テントがあり、みんなお茶をもらって休んだりしていました」
「手足が切断されている人も、バラバラになった人もいた。私が転んだら、上に多くの人が覆い被さってきた。その人のおかげで私は助かったのです。私の上に死者と負傷者がいました」
■「思い出すと寝られなくなる」惨状の現場から中継
小川彩佳キャスター:
ウクライナ東部ドネツク州の駅にはあき場さんがいます。
あき場聖治記者:
じわじわと軍を進めているロシア側が、制圧を狙っていると思われるクラマトルシク区にいます。
まさに攻撃にあった駅なんですけれども、当時駅には数千人が安全を求めて西の方に避難しようと列車を待っていました。主に女性や子どもです。そして、そのまさに真ん中に着弾したわけです。
こちらに黒いしみがあるのですが、これは全てその時に流れた血のあとだそうです。
こちらには、犠牲になったこどもたちのお供えのためでしょう、地元の人がぬいぐるみがくくりつけています。
インタビューをした男性に「被害者の中で特に印象に残っている人はいますか」と聞くと、「それを思い出すと夜眠れなくなるので、思い出さないようにしているんだ」と話していました。
小川キャスター:
緊張も高まってきているかと思います。町はどんな様子でしょうか?
あき場記者:
もう既に多くの人が避難していて、人口は約4分の1になったそうです。店はほどんど開いていなくてがらんとしています。
先程、けが人の手当てを行った病院に話を聞きに行きましたが、「人口は減っているのに、周辺地域から病院に運ばれてくるけが人の数は増えている」ということでした。
つまり、周辺にはロシア軍がそれだけ近づいてきていて、戦闘も激しくなってきているということを表しています。
入院していた60代の女性は「村がめちゃくちゃになってしまった、どうすればいいのか分からない」と涙を流していました。そして、医師は「状況はこれからさらに悪化するだろう」という暗い予測を立てていました。
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「手足が切断されたり・・・」「思い出すと寝られなくなる」61人死亡の駅 ロシアが制圧を狙う東部の町は今|TBS NEWS DIG
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