世界の今が見える「World特派員リポート」、今回は西アフリカ・セネガルです。海岸が波によって削り取られる海岸浸食が深刻な状況になっています。どれくらい浸食が進んでいるんでしょうか。
今回取材に行ったのは、セネガル北部の大西洋に面したサンルイという町です。街の一部には世界遺産に指定されている場所もあって、星の王子さまの作者サン・テグジュペリにもゆかりのあるところですが、最悪の場合、2080年には町の80%が水没するとも言われています。
こちら、三角形の骨組みのようなものが見えるかと思いますが、これはかつてあった防潮壁の残骸なんです。そして、そのそばには学校だった建物が無残な姿をさらしていました。
ここでは1年間に2メートル、場所によっては5メートル、海岸線が後退していると言われています。少しずつ地盤が削られていって、最終的には土台が崩れて建物が崩壊したり、押し寄せる波に建物が持っていかれたりしています。学校が壊れたことで通っていた児童たちは別の地域の学校に振り分けられたそうですが、地元の人によれば、なじめなかったり、クラスが定員オーバーになったりで、ドロップアウトしてしまう児童もいるということでした。
海岸浸食の最前線に立つお宅にお邪魔したんですが、かつて寝室やキッチンだった場所が崩落してしまい、狭い敷地に家族がひしめくように暮らしていました。
「つらい生活です。以前はここで何不自由なく暮らしていたのですが、今は部屋が1つしかありません。このあたりの家は全部やられ、移住したくても行くところがないのです」(家の一部が崩落した アワ・ファルさん〔49〕)
少なくともおよそ250世帯が移住を余儀なくされたということで、ファルさんも、もう長くは住めないだろう、と話していました。
Q.政府などが何か対策を取っていないんでしょうか?
このままでは高潮などで大きな被害が出かねません。地元の有力者によれば、新たな防潮堤あるいは防潮壁を作る、という計画もあるそうなんですが、まだ実現していません。
「世界銀行も、マクロン(仏)大統領も視察に来て、大金を出してくれると言いましたが、まだ何もできていない。避難した人はテント暮らしのままですよ」(サンルイ漁業組合 ムスタファ・ディエング事務局長)
これはセネガルだけの問題ではなくて、世界中で起きています。沿岸部に人口が集中する国も多くて、国連の報告書は今世紀中に最大530万人が移住を余儀なくされるとしています。
忘れてはいけないのは、浸食の原因には人間の活動が絡んでいることです。沿岸部の開発ですとか、気候変動による台風の巨大化、温暖化による海面の上昇といったことも、海岸浸食を後押しする要因になっています。これは、長い海岸線を持つ日本にとっても他人事ではありません。
(JNNニュース 2020年12月2日放送)
▼TBS NEWS 公式サイト
https://news.tbs.co.jp/index.html
▼TBS NEWS 公式SNS
◇Twitter
https://twitter.com/tbs_news?s=20
◇Facebook
https://www.facebook.com/tbsnews
◇note
https://note.com/tbsnews
◇TikTok
https://www.tiktok.com/@tbsnews?lang=ja
◇instagram
https://www.instagram.com/tbsnews_insta/
▼チャンネル登録をお願いします!
http://www.youtube.com/channel/UC6AG81pAkf6Lbi_1VC5NmPA?sub_confirmation=1
▼TBSスクープ投稿
特ダネ動画を募集しています!
https://news.tbs.co.jp/newsi_sp/toukou/
世界遺産の街も水没危機? セネガル・海岸浸食の現場から【あさチャン!】
カテゴリ一覧
スポーツ
ニュース
音楽
ラーニング
趣味
グルメ
ガールズ
ゲーム
ギャンブル・宝くじ
エンタメ
アニメ・漫画
どうぶつ