さらなる被害が心配される100万人都市ドニプロ、前線から40キロに位置するザポリージャを独自取材。「子どもたちは戦争の難民にならないよう願っています」激戦地から逃れた人たちの声を聞きました。
■「何かをしなきゃいけない」でも「何をしたらいいのか…」
JNNの取材団は3日、ウクライナ東部にある人口100万人都市、ドニプロに入りました。ドニプロは1か月ほど前(3月11日)にミサイルが靴工場を直撃し1人が死亡。
今後ロシア軍は、東部のドンバス地方に攻撃を集中させるとしていてドニプロもさらなる被害が心配されています。
あきば聖治記者
「3月11日に攻撃を受けて着弾した靴工場です。炎上していて、今もまだ焦げ臭いにおいがします。中にはいってるものは散乱してますし、これ(白い箱)は靴箱なのかな。もうめちゃくちゃになってます」
靴工場はかつての姿が想像できないほど破壊され耳に入るのは雨の音だけです。
工場の正面にあるアパートも静まり返っていました。野ざらしになった屋根裏にいたのは一人の女性。ナターシャさんという、ここの住人です。
アパートの住人ナターシャさん
「雨が降ってきたので雨漏りの様子を見に来たのです。屋根が無くて雨ざらしですからね」
周辺は爆撃されアパートも危険ですが、母親の年齢は88歳。移住は考えられないといいます。
ナターシャさん
「何かをしなきゃいけないのはわかっていますが、何をしたらいいのかわかりません」
■「子どもたちは決して戦争の難民にならないように」激戦地から逃れた人々の声
この後、取材団が向かったのはロシア軍とウクライナ軍が衝突する前線から40キロほどの街、ザポリージャ。ホームセンターには、避難してきた人のための支援物資が集められていました。この町は、激戦地マリウポリから逃れた人たちが最初にたどり着く場所になっているのです。
あきば聖治記者
「こちら(メッセージが書かれた紙がたくさん貼られたボード)掲示板のようになっていますが、皆さんいなくなった方の写真とか情報が書かれています。こちらはご家族なんですけども『11歳の子も含めて探しています』という本当に必死の告知がここでされています」
センター内には子どもの姿も目立ちますが、お菓子を食べていても表情は暗いまま。3人の子どもと避難してきたブラッドさんは・・・
3人の子どもと避難するブラッドさん夫婦
「亡くなった人をあちこちに葬って、家の前、学校、保育園のそば。あらゆるところに墓ができています」
(Q.いつかマリウポリに戻る予定?)
「いえ、もう戻りません。町が完全に破壊されています」
「願う事はもちろん平和です。子どもたちは決して戦争の難民にならないように願っています。
■一生かけて働いたのに「何個かの袋以外すべてを失いました」
避難センターに向かう途中、爆発によって車の窓ガラスが吹き飛んだという女性は訴えます。
避難してきたタチアナさん
「私には全てがありました。家、車、子どもたち!全て手に入れるのに一生を働きました。それが今は何個かの袋以外全てを失いました。私の気持ちがわかりますか?」
このセンターに避難してくる人は1日1500人。攻撃が激しくなれば、さらに増えることになります。
(05日00:30)
ドニプロ・ザポリージャを独自取材 「子どもたちは戦争の難民にならないよう願ってる」 激戦地から逃れた人の声
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