原油・原材料・人件費の高騰に加えてウクライナ情勢・円安などの影響で、値上げラッシュは4月以降も続いていく見通しです。一方で4月からは意外なモノが「お得」になる例も・・・。経済アナリスト森永康平氏とともに今後の家計防衛策についても解説します。
■値上げの春 身近なものも・・・
▼4月1日から値上げ
「うなぎパイ(春華堂)」
・12本入り962円→1058円(96円の値上げ)
・67本入り5940円→6534円(594円の値上げ)
▼4月28日から値上げ
焼鳥屋「鳥貴族」
・全品均一327円→350円(23円の値上げ)
上村彩子キャスター:
人件費や原材料の高騰などが影響なのですが、ウクライナ情勢、円安、新型コロナウイルスといった、国際的なニュースがさらに値上げを加速させてしまうかもしれないということです。
どのような影響があるのか、経済アナリスト・マネネCEOの森永康平さんに話を聞きました。
■さらなる値上げは?3つの“懸念”
▼ウクライナ情勢の影響
サケやカニなどロシア産の海産物の輸入が減るだけではなく、ロシア産の半導体の原材料、レアアースなどが供給制限されることで、自動車やスマートフォンなど価格の高騰に繋がるのではないかということでした。
▼円安の影響
チーズ、ワイン、調味料、牛肉など、海外からの輸入食材などの値上がりは避けられないのではないかということです。
▼長引く新型コロナの影響
中国では感染が再拡大していて、上海では3月28日から事実上のロックダウンとなっています。
港の利用制限による物流の混乱で、様々な製品に価格が上乗せされてくるのではないかということでした。
そうすると、中国産の衣料品や精密機器など、価格に影響が出てくるかもしれません。
■輸入品に“値上げの波”
ホラン千秋キャスター:
森永さん、輸入するものは特にこの値上げの波というのが大きく襲ってきそうでしょうか?
経済アナリスト 森永康平さん:
この1か月ぐらいで急激に円安が加速しましたので、円安になるということは、海外から輸入した物の値段が上がるということを意味しますから、どうしてもチーズやワインというものは価格が上がらざるを得ないのかなというふうに思いますね。
ホランキャスター:
ここまでの円安が急激に進みますと、少し反動で戻ってくるということはないのでしょうか?
経済アナリスト 森永康平さん:
30日の円相場は少し戻ってはいるのですけれども、日本銀行が金融緩和を続けると表明している一方で、アメリカはインフレを退治するために「金利を引き上げていくぞ」ということを表明しています。
やはり、ここの金利差が拡大している中においては、なかなか円高方向に行くっていうのは考えづらい環境にはなっていますね。
■“脱炭素”“原発”エネルギー政策の議論が必要
井上貴博キャスター:
そういった状況で、エネルギー政策全体で日本は具体的にバランスをどうとっていくのか、原子力発電所をどうするのか、増やすのか減らすのかどちらにせよ、冷静な議論っていうのは行わないといけないのではないかなと思います。
そのあたりどうお感じになっていますか?
経済アナリスト 森永康平さん:
おっしゃる通りですね。原発の再稼働も含めてなんですけれども、エネルギー政策を議論しなきゃいけないというテーマが、まさにリアルタイムで来たわけです。
なので、その脱炭素を進めていくっていうこと自体はもちろん素晴らしいのですけれども、一方でやはり現実を見ながら、何が現実的なエネルギー政策なのかというものを、やはり議論していかないといけない局面に来たと思いますね。
■4月以降、値下げされるものも
上村キャスター:
一方で、対象は限定されますが、4月から値下げされるものもあります。
▼12円から16円値下げ
4月13日からスターバックスコーヒージャパンでは約7割の定番商品が10円~55円(税抜き)値上げされます。
しかし、植物性のミルクを使ったソイラテ、アーモンドミルクラテ、オーツミルクラテの3点に限っては12円~16円(税抜き)値下げされます。
広報担当によると、理由としては「値下げによって選択肢を提供したい」ということでした。
▼最大1500円値下げ
2022年度の英検(実用英語技能検定)の個人/団体の本会場検定料
・3級 7900円→6400円(1500円の値下げ)
・準2級 9200円→7900円(1300円の値下げ)
・1級 1万2600円→1万1800円(800円の値下げ)
2021年度はコロナウイルスの影響で、検定料を値上げしていました。新型コロナウイルスにかからないように対策をしなければならないので、そのお金が経費としてかかっていたということなのですが、日程、会場の調整などに成功して値下げをするということでした。
井上キャスター:
会場を減らせた、ということなのですか?有効に利用できたから値下げできたという?
上村キャスター:
対策するパーティションなどをもう買ってあるので、再び買う必要がなくなった、などあるかもしれません。
▼最大7000円分お得
新型コロナウイルスで影響を受けている観光業を後押しする「県民割」。
今まではその観光スポットの周辺に住んでいる人、県単位になっていたのですが、もう少し広くなって、4月1日から全国6ブロック(北海道・東北、関東、北陸信越・中部、近畿、中国・四国、九州・沖縄)に分けた“地域割”になります。
例えば、東京都民の方は関東1都7県での旅行が対象になります。
新型コロナワクチン3回接種済み、検査結果が陰性といった利用条件を満たしていれば、1人1泊当たり最大7000円分の補助が出ます。
▼1万3000円値下げ
・衆議院議員とその家族が住む東京・赤坂の衆議院赤坂議員宿舎の家賃(4月~)
月額13万8066円→12万4652円(約1万3000円の値下げ)
衆議院事務局によると、理由としては「使用開始から15年経過したことによる値下げ」ということですが、様々なものが値上げする中でちょっと羨ましい気はしますね。
井上キャスター:
(議員宿舎値下げにスタジオは苦笑い)4つ目は微妙な空気になりましたね。どう受け止めていいのか・・・。
森永さんはどうご覧になっていますか?
■今後の“家計防衛策”は?
経済アナリスト 森永康平さん:
やはり、なかなか全てが値上げという状況なので、安いものを選んで買っていくしかないのかな、という風に思っていまして。私今ダイエットしているので、ブロッコリーとか、鶏のささみを食べているのですが、これらの食材は今のところあまり値上げの影響を受けていないので、意外とダイエットすると、家計にもいいのかな、なんて思ったりもしていますね。
ホランキャスター:
野菜は冷凍の野菜を買うなどすると、結構いいみたいに聞きますけれど、他に狙い目の部分はありますか。
経済アナリスト 森永康平さん:
やはりスーパーの特売とか結構やっているのもあるので、そこを狙って買いに行くっていうのもいいと思いますね。
(30日18:50)
【Nスタ】値上げ4月も続々・・・ 一方で「値下げ」「お得」なモノも
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