Tシャツ姿でメッセージを発信してきたウクライナの大統領ゼレンスキー氏。元喜劇俳優ですが、過去の出演ドラマ「国民のしもべ」が改めて注目されていて、世界各国で放送を求める声が多くなっているそうです。現在の自身の政党名も「国民のしもべ」となっています。こうした注目が世界から集まる中、CG技術によって合成された、ゼレンスキー大統領の「ニセ演説動画」などが出回っています。色んな意味で、世界から注目されている、ゼレンスキー大統領について解説します。
日比麻音子キャスター:
ウクライナのゼレンスキー大統領。日本の国会でもオンラインによる演説が行われることが決まりまして、日程は3月23日です。今回は生中継でという形になりそうです。日本だけではなくて、これまでもアメリカやイギリス、ドイツなどで演説を行い様々な言葉を発信してきたわけですけれども、例えばアメリカの議会では、こんな言葉を使いました。「Ihave a Dream.…」。この言葉は、キング牧師の演説の際に使われた有名な言葉です。キング牧師は人種差別の撤廃のために動きました。全てをかけたキング牧師の言葉を使って、防衛システムや航空機などの支援を求めた内容でした。イギリスの議会ではこんな言葉です。この時はチャーチル元首相の演説の言葉が引用されました。チャーチル氏の言葉というのも第二次世界大戦中の言葉だったわけで、今回は徹底抗戦する姿勢を示したということになりました。日本の国会ではどんな言葉が語られるのでしょうか?改めて明海大学の小谷哲男教授に、内容についてご指摘いただきました。
外交・安全保障政策に詳しい 明海大学 小谷哲男教授:
Q:ゼレンスキー大統領は日本の国会で何を語る?
A:まずは北方領土の問題に関して語られるのではないか、不法占拠されている状況が、今のウクライナと同じだと強調し、何かを訴えかけるのではないか。さらにはアジアの国々からの支援を求めるのではないか。アジアにおいて日本では初めての演説になるので、
日本に率先して欲しいというメッセージを投げかけてくるのではないか。
日比麻音子キャスター:
このように指摘されています。
井上貴博キャスター:
9.11のテロと真珠湾攻撃を同列に言及したという点は受け入れがたいなと感じたんですが、いずれにしても言葉のプロで、今最も注目されている政治家がどんなメッセージをするのか。これは歴史に残る演説になるのかなと思います。
メンタルトレーニング 指導士 田中ウルヴェ 京さん:
いろいろな意味で関心は持ちました。ゼレンスキーさんが例えば、
日本という国をどのような立ち位置、位置づけをしておられるのかも知りたいし、そしてその前提で何をできる国だというふうに考えているのか。この点をおそらくゼレンスキーさんが言うわけでしょうから、それを受けて、日本の政府が、いや、日本という国はこういう位置づけで安全保障の立場にいるとか、あるいはこういうことができる、こういうことはできない国なんだ、というようなことをしっかり意見を言うことになるのだろうかと考えています。
井上貴博キャスター:
ホランさんはどんなことを感じてますか。
ホラン千秋キャスター:
本当にその国その国の国民の皆さんに何を訴えかければ、最も心が動くかというところを、チームの皆さんとゼレンスキー大統領は、試行錯誤しながら考えてくると思いますので、そのメッセージがどんなものなのかというのは、真摯に受けとめたいなと思っています。
日比麻音子キャスター:
井上さんからもゼレンスキー大統領は、言葉のプロという言葉がありましたが、ゼレンスキー大統領自身の経歴について見ていきます。コメディアンであるというのは大変有名だと思うんですが、実はこんな人気ドラマにも主演されていました。そのタイトルが「国民のしもべ」。2015年から放映されていたものなんですが、どんなストーリーかといいますと、
ゼレンスキー氏が演じる高校教師が政治批判をしたことをきっかけに突然、大統領になるという物語です。ウクライナだけではなくて、他の国々でも人気だったそうで、合わせて3シーズンあるそうです。2019年のシーズン3の間に、本当の大統領選にゼレンスキーさんは出馬をして当選しました。実際にフィクションが現実になったわけです。そして自身の政党の名前も、ドラマのタイトルと同じ「国民のしもべ」にしたということで、今改めてこのドラマが注目されています。
世界中から放映権を求める声が相次いでいて、担当者の方によりますと、とても今忙しいそうです。先週は15件ほどの契約を結んで20ヶ国と現在交渉中、イタリアでは、3社から4社の放送局が放映権を争っていたり、ギリシャでは毎晩ゴールデンタイムにも既に放送されているということで、世界中からゼレンスキー大統領自身への注目が高いこともわかりました。ただ一方で、偽物の動画も流れています。
【ニセモノ】のゼレンスキー大統領の動画:
親愛なるウクライナ国民へ。私は大統領を続けるのは、簡単ではないと感じている。
日比麻音子キャスター:
AIを使って作られたディープフェイク動画というものです。偽の動画は、頭と体のバランスが不自然で、顔と首の色も違うようにも見えます。さらにその声ですが、偽物は本物より低く聞こえます。
【ニセモノ】のゼレンスキー大統領の動画:
私に明日はないので、皆様とお別れすることにします。ウクライナ兵の皆さんは武器を置いて、家族の元に帰ることをすすめます。
日比麻音子キャスター:
偽の動画ではウクライナ兵に、投降するように呼びかけるなど実在しない声明を読み上げていました。改めて、この動画というのは偽物です。ディープフェイクというもので、AIを使って本物そっくりの動画を作ったということで、アメリカのメディアによりますと、何らかのハッカーが、この動画をウクライナのウェブサイトに投稿したのではないかと見られています。この動画に関してはFacebookを運営するメタ社によって発見され、削除。また他のSNSの運営会社にも「これは偽の動画ですよ」といった情報が提供されています。これに対してゼレンスキー大統領ご本人も反応しています。
ゼレンスキー大統領:
幼稚な挑発だ。私が訴えたいのは、ロシア軍の兵士が武器を置き国に帰ること。私たちは勝利するまで、武器を置くつもりはない
日比麻音子キャスター:
このように発信しています。では今後注目されているのがゼレンスキー大統領と、ロシアのプーチン大統領との直接交渉についてです。ゼレンスキー大統領はCNNの取材に対して、プーチン大統領と交渉する準備はできている。交渉への試みが失敗すれば、第3次世界大戦を意味すると強い意志を示しています。では実際に実現するのでしょうか?
笹川平和財団 畔蒜泰助主任研究員:
ロシア側としては、軍事的に有利な状況になれば交渉する可能性がある。現時点の状況を見てみてももし交渉するとしても、まだ当分先なのではないか。
日比麻音子キャスター:
このように見ていらっしゃいます。
井上貴博キャスター:
プーチン大統領の残虐性はとんでもない、その上で、地理的にも日本とロシアが近いので、プーチン大統領はどんなことを考えていて、どんな歴史があるのか、そういうところも大切になるなと感じました。
メンタルトレーニング 指導士 田中ウルヴェ 京さん:
ロシアという国、そしてロシアの今の政権プーチン政権が、どのような考えで、このような行動を起こしてしまったのかという背景をしっかり考えて、本当の停戦交渉が進むことが一番の願いです。
井上貴博キャスター:
ホランさん。断片的な情報がどんどんどんどん更新されていくけれども、長い歴史でどうなっていたのか、そういう俯瞰することも自分自身大切だなと感じます。
ホラン千秋キャスター;
そういった部分を例えばNスタでご紹介できたりすれば、私もとてもいいのかなと思います。
(21日20:00)
Tシャツ姿の大統領ゼレンスキー氏 過去出演ドラマ、世界中で放映へ
カテゴリ一覧
スポーツ
ニュース
音楽
ラーニング
趣味
グルメ
ガールズ
ゲーム
ギャンブル・宝くじ
エンタメ
アニメ・漫画
どうぶつ