ウクライナや周辺国の国境付近で50人以上が医療支援を行っている国境なき医師団。「歩道には遺体が」「飲み水が断たれて8日」現地で活動するスタッフが、戦火にさらされる市民の惨状を語りました。
ウクライナに向かおうとしている人たちがいました。
国境なき医師団スタッフ
「最終確認します。物資リストと道路地図と」
国際NGO「国境なき医師団」のメンバーです。反対車線には、戦火を逃れウクライナから避難する人たちの車列が続いていました。ウクライナや周辺国の国境付近で、50人以上が医療支援を行っています。市民が直面している現状について、ウクライナで活動するメンバーに話を聞くことができました。
国境なき医師団 トーマス ベンドリさん(32)
「救急医療を行える状況にないため、町で人がどんどん亡くなっています。歩道に遺体が転がっていて、埋葬できていないそうです。住民が庭に穴を掘って遺体を埋めるしかない」
ロシア軍による包囲がつづく南東部マリウポリでは、日ごとに状況が悪化しているといいます。
国境なき医師団 トーマス ベンドリさん
「医療スタッフは困難な状況にいます。最大の問題は物資不足です」
小川彩佳キャスター
「病院が今、最も必要なものは?」
国境なき医師団 トーマス ベンドリさん
「外科処置道具と薬品が最も足りていないそうです。これまでにない規模で外科処置が必要なけが人が多い。ですから、この2点を重点的に送っています」
水や電気などのインフラが絶たれ、物資が不足した状態が続く中、最も影響を受けているのは子どもたちです。
小川彩佳キャスター
「飲み水がないことでどんなことが起きているのか」
国境なき医師団 トーマス ベンドリさん
「下痢をすれば脱水症状が進み、悪化すれば死に至ることもあります。清潔な飲み水が断たれて8日になります。あとどれだけ持つかわかりません」
ロシア軍による病院の爆撃が各地でつづくこの状況は「人道的災害」だと訴えました。
国境なき医師団 トーマス ベンドリさん
「最も重要なのはウクライナ人の医療スタッフの安全で、彼らが攻撃から守られることです。医療と市民は攻撃の対象から除外されるべきです。国際的人道法の原則によって守られるべきです」
(18日00:24)
国境なき医師団が語る惨状 歩道に遺体 水なく8日
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