「第5波に比べるとおよそ5倍」。感染者の急増で今、妊婦専用病床もひっ迫しています。またコロナに感染し、自宅療養している妊婦も増えています。
感染拡大で難しい局面を迎える中、千葉県の病院ではある専用病床へ入院する人が増えてきています。
千葉大学病院 周産期母性科 生水真紀夫 科長:
かなり増えているという風に実感しています。(第5波の時に比べ)5倍くらいは増えているような気がします。
コロナに感染した妊婦専用の病床を持つ千葉大学病院。母体胎児集中治療室が4床ありますが、新生児のベッドも含まれるため、実際に入院できる母親は2人まで。感染者の急増で病床は足りていないといいます。
助産師:
これはミルクです。母乳は感染対策であげていないですね。
コロナにかかった母親の出産では、赤ちゃんに感染させないための対策を行っています。
助産師が撮影していたのは、生まれたばかりの赤ちゃんの写真です。そしてこの写真を見せるのは、別の病室にいる母親。
母親:
ありがとうございます。口開いてますね。
我が子の姿を直接見ることができない母親のためスタッフが写真を撮ってくれました。
スタッフ:
ミルクはさっき飲み始めたところなので、よく飲めていました。
母親:
そうですか。よかった。
こうした妊婦専用の病床を新設したのには、ある背景があります。
去年8月、千葉県柏市でコロナに感染した妊婦の受け入れ先が見つからず、自宅で出産し、その後赤ちゃんが死亡した問題です。
千葉大学病院 周産期母性科 生水真紀夫 科長:
去年の悲しい出来事というのは大変我々自身が反省をさせられた。誰がコロナ感染の妊婦さんのケアにあたるというのがはっきりしていなかった。自分たちができる部分。やらなきゃいけない部分はやっていく、そういう気持ちだと思います。
スタッフ:
赤ちゃんの2回目の検査結果が出て大丈夫。問題なし。
母親:
よかったです。
コロナから母親と赤ちゃんを守る妊婦専用の病床。都内にある別の病院に話を聞くと。
賛育会病院 山田美恵 産婦人科部長:
今は6人が入っていらっしゃる状態です。妊産婦さんだけではなく、生まれてくるお子様の分もベッドを確保しなくてはいけないというのがどうしても出てくるので、そこでハードルがあると思います。
現在こちらの病院では、小児や妊婦専用のベッドは7床中6床を利用。
先月の中旬以降、ほぼ満床状態が続いていて、入院の受け入れを断らざるを得ないこともあるといいます。
賛育会病院 山田美恵 産婦人科部長:
当院は特に妊産婦さんに対して、コロナの受け入れをできるように日々心がけておりますし、ほとんどお断りしていないんですけど(断ることも)出てきてしまっているのは事実です。
東京都では2022年1月1日から20日までの間に261人の妊婦の感染が確認されていて、その数は前の月(2021年12月)に比べ約50倍に急増しました。実際、感染した妊婦に話を聞くと。
コロナに感染した妊婦(20代):
38度の熱が3日~4日続いて、ご飯も食べられなくなるくらいの喉の痛みが4日くらい続きました。水飲んでもつわりもあると思うんですけど吐いちゃったりして、ほとんど飲食できなくて。
妊娠11週。保健所と相談し、現在自宅療養中です。容体は安定していると言いますが。
コロナに感染した妊婦(20代):
赤ちゃん大丈夫かな、何かあった時に入院できないのは不安です。もし何か起きたときに受診できないのかな。
そうした中、東京都助産師会は都内の自宅療養中の妊婦に対し、助産師による健康観察を行っています。
東京都助産師会 片岡弥恵子会長:
(件数が)急に増えてきたのがやっぱり1月中旬以降です。だいたい140人ぐらいの妊婦さんたちの陽性の方の健康観察を行っている状況です。
体調に異変がないか毎日電話で確認し、不安や悩みにも応えているといいます。
東京都助産師会 片岡弥恵子会長:
陽性になられて心配だと思うんです。お腹の赤ちゃんのことも心配だし、ご自身の体調であるとか、ぜひ自分1人で抱えないようにしていただきたいなと思います。
(02日18:45)
【知りたい】妊婦専用の病床がひっ迫「第5波に比べると5倍」
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