オミクロン株による感染拡大の中、増えているのが家庭内感染。もし、同居家族が感染してしまったら?どう隔離すれば良いのか?いざという時にどう行動するか?考えておく必要がありそうです。
実際に、ある家庭の状況を取材しました。6人家族で、祖母は高齢者、感染したのは10代の次男、他に大切な試験を控えた長男。この家庭では家族で話し合いをした結果、試験を控えた長男を、できる限り隔離することにしたそうです。しかし、この判断は「苦渋の決断」だったともしています。各家庭の事情によりそれぞれ異なる「隔離」の対応。家庭内感染を防ぐために、気をつけることなど、専門家にききました。
■「コロナかも。でも検査できない」そんなとき電車やバス乗ってもいい?
山形純菜キャスター:
職場や学校などで発熱やのどの痛みなど「新型コロナかな?」と思われる症状が出たらどういった行動をするべきなのか、松本先生にうかがっていきます。少しでも体調不良を感じられたら基本的に医療機関で速やかに検査を受けてほしいのですが、現在医療のひっ迫でPCR検査などすぐに受けられないというケースも多く見られています。こうなった場合コロナの感染疑いで自宅に戻り、検査を待つことになるんですが「自宅に帰る際、電車などの公共交通機関は利用していいものなのか?」「自宅に戻ってから同居する家族との隔離・感染対策はどの程度行えばいいのか」といった疑問が生まれると思います。
ホラン千秋キャスター:
松本さん、まずは電車などの利用ですが、今はリモートワークが進んだからか、かなり満員電車、緩和されてきているという部分もあるそうなんですが、電車に乗ったときに注意したほうがいいことはなにかありますか?
国際医療福祉大学 松本哲哉 主任教授:
少なくともただ単にちょっと調子が悪い、のどが痛い、なんか熱っぽいということだけでコロナとは確定できていませんので、その段階では電車などを使うということは許されると思います。ただし感染している可能性は否定はできないということを考えると、他の人にうつさないということも大事なので、マスクは当然ですけれど、なるべくしゃべらないであまり混んでいるような電車は使わないでほしいとは思います。
■感染者は1つの部屋で接触は1人だけ “家庭内隔離”の方法
ホランキャスター:
家庭での隔離はどう行っていけば効果的なんでしょうか?
松本教授:
これは本当に厳しいですよ。すなわちいくつも部屋があるところであれば、感染している人はとにかく1つの部屋を決めてそこにずっといて、対応する人は1人にして、そして共用部分に関しては使ったら消毒する。あとは家にいる人たちみんなマスクをする、なるべく会わないようにする、部屋の換気も徹底する。とにかくやるべきことは多々あるわけですが、少なくともいかに家庭内感染を防ぐかということが大事だと思います。
井上貴博キャスター:
どれだけ防いでいてもある程度感染してしまう今の株ですが、軽症の人は自宅にいてもらい、そして治療を必要としている人がいかに速やかに入院、治療に結び付けられるかというところで、今の入院基準はどうなっているんでしょうか?
松本教授:
現時点では例えば明らかに呼吸状態が悪化したりという人は当然入院になります。ところがある意味リスクがある人、そういう人も基本的には今入院できる状態だと思います。ただおそらくやがて「明らかにこの人は重症化するだろう」という人しかなかなか入れないという段階に入っていくと思うので、本当は保健所と相談のうえで、保健所が「入院させてください、この病院に行ってください」というふうにうまく決められるといいんですが。今はそこがだいぶつまっている状況なので、なかなかスムーズにいかない状態。ということで入院が遅れてしまうこともありえると思います。
■家族構成や事情によって「逆隔離」も
山形キャスター:
また自宅での隔離についてですが、難しい選択が迫られるケースもあるようです。
6人家族のケースで見ていきます。祖母(80代)・父(50代)・母(50代)・長女(20代)・長男(20代)・次男(10代)の6人家族で次男の感染が判明しました。ほかの5人は濃厚接触者で自宅待機となったわけですが、この家族はどうやって生活スペースを分けたのか見ていきます。
まずは、父と母と祖母、それから長女。通常ですと感染していない長男もそこに一緒に生活すると思われるんですが、長男を隔離し、感染している次男を長男以外の4人の方に来るというケースを選んだようです。
なぜ長男を隔離したのか?長男は国家資格の取得を目指していて今後専門学校の大切な試験を控えている。他の家族から感染するリスクを考慮したということなんです。
では長男以外の5人はどんな生活を送っていたのか。次男と同じ部屋ではないのですが、間取りなどの関係で接触は避けられないということです。ただ家族全員でマスク着用、時間差で食事などできる対策はしっかり行っているということです。
長女に話を聞いたところ「苦渋の決断だった」と話し「祖母が感染しないか心配だったが足腰が弱く1人では生活できない。試験前の長男を優先して隔離することにした」と今回の選択をしたそうです。
ホランキャスター:
松本さん、家庭によって家族構成や間取り、様々な事情を考えると本当に隔離というのは難しいようですね。
松本教授:
1つの家の中で感染している人がいて、その人からほかの人に広げないということがいかに難しいかというのがあります。家での対応というのを話し合ってこうせざるを得なかった苦肉の策だと思います。特に今回のケースのようなことを「逆隔離」といって感染から守る対応なんですが、ほかの5人の中で4人感染していない人のリスクが高まってきます。本当は祖母をホテルといった選択肢もあるんでしょうけど、なかなか身動きがとれない、と。で次男もできればホテルでの宿泊療養ができれば隔離しなくて済むのでしょうが、これもなかなか今うまくできない、そうなると、家でみるとすればこの方法しかないのかもしれません。
井上キャスター:
こうなってくると特に現役世代にとってはオミクロン株の症状もそうですがそれ以上に社会への影響とか家族への影響がおそろしくなってくる。これは対策としては施設数を増やすとか入れる場所を増やす、アクセスをよくする、そのくらいしか・・・アイデアなにかあります?
松本教授:
東京都では無症状の人に早めに入ってもらうという準備をしていますが、そういったところを拡充していくしか。これだけの急拡大だと対応が難しいんじゃないかなと思います。
(27日18:40)
家庭内で1人感染…高齢者、感染者、試験を控えた学生、どう隔離をしたらいい?
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