1月6日に発表された東京の新規陽性者数は641人と1週間前の木曜日の64人の約10倍に。東京都の担当者も「年末年始からオミクロン株が凄いスピードで広がってきている」としています。この急拡大の理由の一つに、ワクチン効果が低下している可能性が指摘されています。
実際に東京の陽性者のうち半数以上はワクチン2回接種済みでした。ヨーロッパではワクチン接種後20週以上経過すると、効果が10%程度に落ち込むとのデータもあり、今後注意が必要です。
■約3か月半ぶり全国で4000人超
山形純菜キャスター:
1月6日午後6時時点の新規陽性者数です(JNNまとめ)。過去最多を更新した県が二県ありまして、沖縄の981人と、山口の181人となっています。広島が273人。大阪では505人。そして東京では641人となりました。ゼロという県はありません。全国では4301人となっていて、4000人を超えるのは、2021年9月18日以来だということです。
感染が急拡大している3県。沖縄、山口、広島は政府に対し、まん延防止等重点措置の適用を要請しました。政府は期間として、1月9日(日)から31日(月)を想定しています。7日に政府対策本部で正式決定する見通しだということです。
それぞれ知事も発言を出しています。まずは広島県の湯崎英彦知事ですが「想像を絶するような感染拡大のスピード、過去最多の感染状況になるのは間違いない」
沖縄県の玉城デニー知事「(さらに感染拡大なら)当然、緊急事態宣言等のさらに厳しい措置についても進まざるをえない」このように話しています。
国際医療福祉大学 感染症学講座主任教授 松本哲哉医師:
まず感染者数だけから言えば、ここまで急激に増えた状況というのは、やはりオミクロンの影響もだいぶ出てきていると思います。諸外国はもう確実に今までなかったぐらいのレベルの感染者数が出ていて、社会への影響も相当出てきていますので、日本だけは今までしばらくは本当に安定した状態だったわけですけど、それとは明らかにステージが違うというふうに考えた方がいいと思います。
井上貴博キャスター:
海外の状況を見ますと多くの国はロックダウンという判断をしない。そして日本でもまん延防止等重点措置の効果がずっと疑問視されている。松本先生の感覚を伺いたいのですが、飲食店の時短営業の効果というのは、現状でどう分析されていますか。
松本医師:
正直言って時間だけを短くするとしても、そこの時間帯に相当の人がもし集中してこられるのであれば、やはり効果は限定的だとは思います。ただ、時短をすることで、なるべく飲食に行こうとする人たちの気をそぐぐらいの状況になるのであれば相対的に減るんでしょうけど、やはりそれだけに重点を置く対策は限界があるのかなと思います。
■東京 陽性者641人 先週の10倍に
山形キャスター:
東京の現在の状況について見ていきます。
<新規陽性者数>
1月1日:79人
1月2日:84人
1月3日:103人
1月4日:151人
1月5日:390人
1月6日:641人
日に日に増加しているのがわかります。
<陽性者 年代別割合(1月6日)>
10歳未満:4.2%
10代:5.8%
20代:39.6%
30代:20.4%
40代:15.4%
50代:6.6%
60代以上:8%
20代が最も多くて約4割を占めています。20代・30代合わせてちょうど6割となっています。
徐々にオミクロン株に置き換わっていると言われていますが、海外と関係のない市中感染も増えてきています。1月5日の段階では16人。東京都の担当者は「年末年始からオミクロン株が増えて、すごいスピードで広がってきている。日々の感染者が増えているのもオミクロン株の影響が否めない」と話しています。
■ワクチンの効果 20週超えると予防効果が約10%に
では気になるワクチンの効果についてなんですが、6日に確認された641人の陽性者のワクチン接種歴を見てみますと
2回接種:334人
1回接種:6人
接種なし:163人
不明:138人
2回接種したという方が334人で一番多かったんですね。約52%の方が2回接種していたものの、陽性が確認されたということです。
オミクロン株に対する発症予防効果について、英・保健安全保障庁の研究によりますと、ファイザーやモデルナ製ワクチンは2回目の接種から20週(約4か月半)を超えると、約10%にまで落ち込むということで、これを踏まえると日本でも多くの人が発症予防効果が低下している可能性もあると考えられます。
そして6日、東京都の小池知事は「コロナとの戦いは新たなフェーズに入っている」「飲食店の1グループ8人までの人数制限など、人と人との接触をさらに低減するための取り組みを決定せざるを得ない」と話しています。
■3回目接種の効果は
ホラン千秋キャスター:
松本さん、ここからの頼みの綱はワクチンの効果と飲み薬ということになってくるんだと思うんですが、ワクチンの効果についてはどれくらい期待していいんでしょうか?
松本医師:
ワクチンの効果については、2回接種後もだいたい20週経つと、10%まで下がるということが出ていて、ただし、3回目の接種をすると70%ぐらいまで上がるんですね。なので、今使えるワクチンも3回目の接種をすれば、ある程度効果を高めることができます。ただその後しばらくするとまた下がるというデータも出ていますので、そういう意味では残念ながら3回目が最後とは言えないですけれど、そうは言っても今やれることとしてはワクチンというのは本当に大事な手段であると思います。
ホランキャスター:
3回目を打てば3回目から20週を超えても70%残っているということですか?
松本医師:
20週ぐらい経つともうちょっと下がってますね。30%ぐらいまでには下がりますけれど、そうは言っても3回目の効果というのを確実に得られるだろうということは言えると思います。
井上キャスター:
ワクチンの報道で最近少し疑問なんですけど、発症予防効果にすごく重きが置かれる。でも最初私達が聞いていたのは“ワクチンは重症予防のために打ってください”ということではなかったんでしたっけ?
松本医師:
もちろんそうなんです。重症化予防というのはワクチンの最大の目的ではあるんですけど、とにかくファイザーにしろモデルナにしろ、予想以上に効果が高かったんですね。なので発症予防効果に関してもだいぶ重視されていたということだと思います。
井上キャスター:
むしろインフルエンザのワクチンよりも発症予防も効果がすごかった。だったらもうちょっとそれでいけるんじゃないか。3回目を考えようじゃないか、とそういう考え方になっているということですか?
松本医師:
そうですね。そういう視点もできるということですね。(06日18:33)
東京の新規陽性者数641人前週の10倍 ワクチン効果低下の可能性
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