立憲民主党の“新たな顔”となった泉代表。今月9日、JNNの単独インタビューに応じ、各社の世論調査で日本維新の会にリードを許している現状や、いわゆる「リベラル政党」としての立ち位置が変わる可能性はあるのか、などについて語りました。
Q.JNN世論調査の結果について。政党支持率が10月・11月連続で日本維新の会に0.5ポイントの差を許して第3位となっている。現状に対する受け止めは?
立憲民主党 泉 健太 代表
「そうですね、やはり総選挙に残念ながら議席が減ってしまったという状況ですので、現時点では支持率が一旦下がるということは想定はしていました。まさにここから、改めて衆議院・参議院合わせて140人の国会議員を擁する大きな政党ですので、しっかり国民の皆様と向き合うことによって、支持率を回復させていきたいと思います」
Q.「立憲民主党はSNSやツイッターに出ている尖った意見を見すぎなのではないか」という意見が一部で出ている。SNSの声と実際の世論のギャップについてどう受け止めているか?
立憲民主党 泉 健太 代表
「やはり一番大事なのは、一人一人の議員、あるいは立憲民主党の仲間たちがですね、実際の有権者、選挙区の皆様と向き合うことが一番大事だと思います。SNSは全国各地からリアルタイムに情報を得るという意味ではとても大事なものだというふうに思ってますけども、やはり直接対面でお話を聞く機会、これが最も政治家にとっては基盤となると思いますので、そうですね、ある意味振り回されてはいけないと思いますね」
Q.(神奈川13区で当時自民党幹事長だった甘利氏を破った)太栄志議員の「どぶ板選挙」のような活動は党内でどのように総括しているか?
立憲民主党 泉 健太 代表
「太議員が今回勝利したのはとても素晴らしいことで、しかも彼には本当にあの地道な、何年間にわたる活動があったと思います。私も実は初当選するまでに3年半ほど、まさにもう地域を歩き続け、街頭演説をし続けて、そして今の基盤というかですね、支援者の厚みを作ることができたと思ってますので、そういった意味ではやはり本気で小選挙区で当選をするということに至るには、誰にとっても重要な活動ではないかと思っています。立憲民主党としてもそういった活動を全候補者にですね、徹底をしていきたいと思います」
Q.「草の根」という立憲民主党のキーワードについて改めて具体的に
立憲民主党 泉 健太 代表
「やはり政治というのは例えば大きな業界団体、あるいは政治献金を多くした人の声を聞きがちだと言われます。しかし、そういう団体の規模ですとか、あるいは資金力の大きさに関係なく、一人一人の住民、国民の皆さんの中に、実は答えになる様々な手がかりがあるのじゃないかと思っています。そういった意味では、一人一人の方に寄り添って、その皆様の声を集めていく中で、実は正しい政策や答え、考え方というものが生み出されるのではないかと。そういうことで我々は「草の根」という言い方をしていますけども、一人一人の声を大切にしていきたいと、そう思ってます」
Q.“SNS世論”と実際の(国民)一人一人の声とのバランスの取り方について
立憲民主党 泉 健太 代表
「一つは、SNSというのは、感情が一つはつかみにくいということや匿名性が高いということがあります。だからこそ活発に表現ができるというところもあると思いますね。一方では、対面でのやりとりというのは、お互いにその感情をよりコントロールをしながら、そして深いやりとりが可能になってくるわけですね。そういった意味での性質の違いがあり、どちらも、しかしある意味、一人一人の国民の声であるというところは同じではないかなと思います」
Q.一橋大学の中北教授は「立憲民主党は“権力の私物化を許さない”と自民党を批判しているが、私物化が起こるのは政権交代の可能性がないと思われているからだ」と述べている。こうした声についてはどのように受け止めるか?
立憲民主党 泉 健太 代表
「だからこそ、立憲民主党が今、国民の皆様と向き合うことが大事だと。立憲民主党に今必要なのは、政府与党と戦っているばかり、自民党と戦っているばかりではなく、国民の側を向いて、国民の皆様とやりとりをすること、それがやはり求められているんだと思います。ともすれば自民党との戦いに、ある意味、熱心になってしまうとですね、国民の側を置き去りにしてしまうという可能性があるのではないかと思っていますので、戦いつつも、やはり国民との対話を絶対に忘れないと。こういう姿勢が立憲民主党には今必要ではないかと思います」
Q.ある市民の方の声として「自民党の政治はあまり信頼できないけど、一方で野党も一般庶民の声を聞いてくれてるか分からない」というのがあったが、それについてどう受け止めるか?
立憲民主党 泉 健太 代表
「投票率がまだまだ低いことを含めて、私も相当地元を回らせていただいているつもりなんですけれども、それでもやっぱり『初めて見た』っていうふうにおっしゃっていただく方もおられるんですね。ですから、政治の側としては、支援者の方からご意見を聞くということにとどまらずにですね、やはり自ら出かけていく、むしろアウェーに出かけていくと。こういう姿勢を常に持ちながらですね、積極的に課題を掘り出していく、見つけていくという、そういう行動・活動が必要じゃないかなと思いますね」
Q.地域に密着した活動は立憲民主党だけではなく、自民党も同じようにやっていて、組織力も強い。そうした中で「立憲民主党だからこそできる」ことは?
立憲民主党 泉 健太 代表
「どうしても権力がありポストがある自民党はですね、求心力も高いということで、そこに多くの方々が集まってくるという特性はあると思います。権力やポストがない野党の中で、多くの皆様に集まっていただくことにはですね、自民党以上の努力が必要だと思いますけれども、そういう中で、でもやはり様々な段階や団体を通さずに直接、政治家に語りかける、議員に語りかけることができる、できやすいというのが、むしろ立憲民主党ではないかなと思います。そういった意味で、より住民の皆様からですね、声をかけられる、そして課題を届けられやすい政治家でありたいと思いますし、そういうところに立憲民主党の良さもあると思いますから、ぜひですね、やはり対話を積極的に行っていきたいと思います」
Q.(立民の)原口一博氏は11月23日のTwitterで、「いまだに保守革新、右左で分けようとするから自民党に及ばない」という意見を投稿している。立民は、これから野党第一党として、どういったポジショニングをとっていくか。「リベラル」路線は今後どうしていくか?
立憲民主党 泉 健太 代表
「おそらく、権力者側に立って政治を考えるのか、それとも国民の側に立って政治を考えるのかという対立点というか、違いが立憲民主党と自民党にはあるのではないかと思います。ですから保革(保守・革新)とかですね、左右とか、保守とリベラルですとか、必ずしもそういうことだけではないのかなというふうに思いますし、地域においては、立憲民主党もですね、リベラルという意味で、様々な少数意見も尊重し、すくい上げていく、大切にしていくという政治行動をとりながら、当然、我が国の中で様々培われてきた歴史や伝統、そういうものも大切にしてですね、そのバランスを重視をしていく政党だと思いますので、単純な切り分けではなく、やはり立憲民主党自身も『国民に寄り添う』というところを一番に訴えていきたいと思いますね」
Q.来年以降、憲法改正の動きも活発化していくかと思うが、そこに対して立憲民主党はどのように向き合っていくか?
立憲民主党 泉 健太 代表
「まず憲法改正がありきということがですね、ちょっと意味が不明ですね。例えば国会議員でもですね、“何をやるかわからないけど、法律を改正したい”という国会議員がいたら、それはちょっと訳のわからない国会議員だと思います。そういった意味では、何を改正しなければいけないのか、憲法のどこに決定的な課題があるかということを国民に説明もせずに、ただ『憲法改正』という四字熟語を唱えているとしたらですね、これは全く意味のわからない話だと思います。そういった意味で私は岸田総理にも代表質問で質問したんですけれども、『今の憲法で決定的な課題は何ですか?』ということを問うたときに、特段具体的なことは申されなかったわけですね。そういった意味ではやはり、『目的がないのに法律を変えろ』と言っているようなことと一緒であるという意味では、“何党が憲法改正を唱えている”ということに関係なくですね、まずやはり現行憲法をしっかりと尊重すること、またその良さをよく理解をすること、そして、もし現行憲法に具体的な問題があるのであれば、それをやはり具体的に指摘をしていただくこと、ここがなければですね、憲法改正という話にはならないのかなと思いますね」
Q.今の憲法に具体的に問題があるとすれば、何か?
立憲民主党 泉 健太 代表
「我々はよく憲法53条ですね。やはり臨時国会をちゃんと国会の中における、4分の1の要求があれば開かなければいけないと、ならないとなっているのに、それが開かれていないというのは、この憲法が今守られていないということですね。ただこれも、だから憲法改正しなければいけないかというと、そういう問題ではなくて、国会法の改正で、そこに期限を定めることができるわけですので、現行憲法が守られていないということは問題だと思ってますが、イコールそれは憲法改正をしなければいけないということではなく、ちゃんと憲法を守るべきだということですね」
(11日00:03)
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立民・泉代表 単独インタビュー 党支持率や「リベラル路線」語る
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