きょう発表の東京の新規陽性者は14人となり、19日連続50人以下となりました。一方で、世界全体の新規陽性者数は約2か月ぶりに上昇に転じていて、WHOのテドロス事務局長は「パンデミックの収束には程遠い」とコメントしています。日本では水際対策緩和の方針となる中、海外から新たな変異株が入ってくる可能性は無いのでしょうか?第6波はもう来ないのでしょうか?専門家にききました。
山形純菜キャスター:
まずは4日の東京の新規陽性者数から見ていきます。発表されたのは14人、重症者の数は12人、亡くなった方は2人でした。第5波のピークから激減しているのがわかります。
世界ではどうなのかというと、WHOが世界全体の新規陽性者数がおよそ2か月ぶりに増加に転じたと発表しました。10月28日には、テドロス事務局長が「パンデミックの収束には程遠い」という発言もしています。
実際に、直近1週間の新規陽性者数が少しですが増えています。また、死者数についても微々たる差ですが、上昇に転じているのがわかります。
日本では感染が落ち着きつつあるんですが、世界で再び増加に転じている新型コロナウイルス。では、第6波の可能性はあるのか。専門家に伺いました。可能性は2つあるということなんです。
【ふたつの変異株、その危険性】
まず初めに、海外から新たな変異株による感染拡大です。変異株は2つあります。1つ目が正式名称ではないですが、▼「ニューデルタプラス株」です。主にイギリスで拡がっていて、特徴としては、従来のデルタ株に比べ感染力が強い可能性があります。これまで世界42か国で感染が確認されています。
2つ目が▼「ミュー株」です。特徴として、ワクチンによる抗体が効きにくい可能性があると言われています。コロンビアで検出されていて、日本でも少なくとも2例確認されています。
【緩和される水際対策】
こういった変異株を日本に入れないためには水際対策が重要になってくるんですが、緩和の方針が出ています。
現在、ワクチン接種や陰性証明書などを条件に、日本に入国してから10日間の待機が義務付けられています。ただ今後、ビジネス目的でしたら、その待機を原則3日間に短くする。そういった方針が出されています。
ホラン千秋キャスター:
加藤さん、これまでもそうであったように、海外から変異株であったり、ウイルスが入ってくるということは、いつでも起こりうると考えておいた方がいいんでしょうか?
加藤哲朗 日比谷クリニック副院長:
そうですね。水際対策が緩むに従って、可能性はより高くなると思います。
井上貴博キャスター:
鎖国を続けることは不可能ですし、ビジネスの往来ってある程度必要だと思うんです。
そのなかで、水際対策として出来ることは、PCR検査と陰性証明とワクチン証明の他にもあるんですか。
加藤 副院長:
実際には、その3つが非常に大きな柱だと思います。一方で、待機日数を短くすることは、すり抜けるリスクを高めてしまうと思います。ワクチン接種、PCRによる陰性証明は変わらないと思いますが、やはり十分な待機日数が確保されることでの安全性が高くなるということは言えると思います。
ホランキャスター:
それはまだ入国したときに発症していないためにすり抜けてしまうということですか。
加藤 副院長:おっしゃる通りで。それだと国内に入ってから発症する方もおられるということになってしまう。
井上キャスター:
加藤先生は何日ぐらいがベターとお考えですか。
加藤 副院長:
拘束時間の長さとのバランスということになると思いますが。1週間経つと感染性はかなり落ちるというデータもありますので、7~10日が、個人的な意見ですけれども、よろしいかと思っております。
【空気の乾燥による感染拡大】
山形アナ:
それから第6波の可能性として、もうひとつ挙げられているのが、空気の乾燥による感染拡大です。4日の東京でも、空気が乾燥していましたが、その乾燥によって空気中に漂っている微細な粒子「エアロゾル」の中の水分が蒸発し、粒子が軽くなるんだそうです。「エアロゾル」が軽くなることによって、滞空時間は通常はおよそ1時間なのですが、乾燥すると2~3時間に伸びます。また飛散する距離も乾燥時には6~10mに伸びるということなんです。
国際医療福祉大学の松本哲哉主任教授は、
「マスクをしていても、その隙間からエアロゾルを吐き出すし吸い込むので、冬は特に注意が必要。また、寒くてもこまめに換気をすることが重要である」
と話しています。
【AI予測から考える第6波対策】
それから第6波に関して、こんなデータも発表されました。
名古屋工業大学の平田晃正教授の研究なんですが、第6波をAI予測しているんですね。その結果、11月下旬から感染が増えていき、ピークは年明け1月9~10日あたり、238人(週平均)の感染者が予測されるということなんです。
その理由として挙げられているのが、ワクチンの効果が減少していること、また忘年会シーズンによって、人の流れが増えて感染が拡大していくのではないかということなんです。ただこのデータ、マスクの着用や3密の回避など、感染対策を十分に行っている場合のデータです。そういった感染対策を行わなかった場合は、1月9日時点で660人の感染者が確認されるだろうと予測されています。感染対策をする場合と比べ、3倍ぐらいに増えるということなんですね。
ではこの第6波を抑えるためにはどうしたらいいのか。ワクチン接種の効果が弱まってくるので、3回目のワクチン接種を迅速に行い、しっかりと感染対策を継続していくことが重要であると平田教授はおっしゃっています。
ホランキャスター:
こういった予測が様々なところで発表されますが、私たちが予想していないような変異株が入ってくると、全く状況が変わることも考えられるんでしょうか?
加藤 副院長:
そうですね。やはり今後はウイルスのゲノム解析といいますか、どんなタイプの株が日本で流行し、増えてるかということをつかむことが非常に大事になると思います。今後どんな変異株が出るかわからないですが、そういったものをモニタリングしていくことが非常に大事になると思ういます。
井上キャスター:
これまでも数多くの先生がこういったシミュレーションを出してくださって、外れたものもある。でもなぜ外れたのかを検証しないと、次に出てくるシミュレーションがまた狼少年のように捉えられてしまうと一番良くないことだと思うんです。シミュレーションの結果を検証して公表するのは難しいんですか。
加藤 副院長:
実際に感染者が減少した理由が明らかになる場合もありますが、現在の科学ではわからないということもあります。ただ今後第6波が来る可能性が高いですので、それにいかすための解析も必要になると思います。
井上キャスター:
あとは、検査陽性者がこのくらいのグラフで出たとしても、重症化を抑えられるかも重要ですね。
加藤 副院長:
そうですね。経口薬も期待されていますが、その入手のしやすさ、処方のしやすさも今後課題になってくると思いますね。(04日18:36)
東京陽性者14人で19日連続50人以下 もう第6波は来ない?
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