死者数が1日1000人と過去最悪の状況に陥っているのがロシア。実はロシアにはワクチンに対する根強い不信感があるそうです。
ワクチン接種率が70%近くと接種が進むイギリスでは、感染が再拡大の兆しを見せています。実はイギリスでは低い年齢層でのワクチン接種率が十分ではありません。そんな中、累計陽性者数が世界で3番目に多いブラジルでは、新規の陽性者数が減少傾向にあります。今後の日本はどうあるべきなのか?専門家に聞きました。
上村彩子アナウンサー:
経済活動の再開に向けた動きが加速しています。東京都では10月24日まで「リバウンド防止措置」となっていまして、東京都が認証した(虹のステッカーが貼られた)お店にはルールが設けられていましたが“10月25日から全面解除”で、都が検討中ということです。
〈解除が検討されているルール〉
営業時間:午後9時まで
酒類提供:午後8時まで
同一グループ:4人まで
続いて神奈川県です。"県民限定ツアー"割引というもので「Find Your YOKOHAMA キャンペーン」がすでに始まっています。対象となるのは神奈川県民で、期間は10月15日から12月末までです。「YOKOHAMAAIRCABIN」(ロープウェイ)や横浜中華街など、横浜の日帰り観光ツアーが平日50%OFF、土日・祝日も35%OFFとなっています。そして横浜市内の宿泊施設の利用ですが、金額に応じて最大5000円OFFなど、専用サイトからの申し込みが必要ですがこのようなキャンペーンが、行われています。
このように各都道府県が経済活動に向けて舵を切ったのは、新規陽性者の数が減っていることが要因だと思われます。
10月20日に確認されたコロナ感染者は東京都41人、神奈川県16人、千葉県と埼玉県は13人、群馬県6人、栃木県5人、茨城県7人となっています。
ホラン千秋キャスター:
これまで自由な飲食や移動という部分が制限されていたところがありますので、これを長く、皆さんが何不自由なく続けていくために、どんなところに私達は注意すればいいんでしょうか?
「インターパーク倉持呼吸器内科」倉持仁院長:
今感染者が減っているので、一見油断してしまうんですね。しかし今まで我々は第1波から第5波まで、やらなければいけないことを見てきたわけです。検疫の体制や検査体制、そしてマスクをつけて、ついたてを設置して、換気して、と。それを全て忘れてしまってまた同じことの繰り返しになってはいけないと思います。
井上貴博キャスター:
今検査体制の話もありましたけれども、ワクチンが広がって、抗体カクテルが出てきて、治療薬も見えてきました。医療に対して求めることというのも伺いたいです。どういったところを今具体的に求めていますか。
倉持医師:
第5波では、医療にアクセスができずに亡くなっている人が多かったんです。医療機関にちゃんとたどり着けた方はそんなに亡くなっていないんです。ですから早くきちんと診断をつけて治療に介入できる環境を、感染者が減っている今、至急整えるべきだと思います。
井上キャスター:
そのための一つの方策として保健所業務を減らすためにも、感染症法の2類相当を少し議論した方がいいんじゃないかっていうところがありますけど、倉持先生はどうお考えですか。
倉持医師:
早く医療機関にアクセスできるように、そして同時に2類のいいところ、隔離をしっかりする、濃厚接触者の追跡をする、そこのバランスを取って保健所と医療機関の両輪でコロナに対応できるような、仕組みの構築が今まさに必要だと思います。
上村アナウンサー:
全国の新規陽性確認者数とワクチンを2回接種した人の割合です。10月19日の発表では日本でワクチンを2回接種した人の割合は68%でした。新規陽性確認者数については10月19日は全国で367人です。過去最多の8月20日の2万5851人から比べると、ぐっと下がってきています。
重症者数も過去最多の9月4日の2223人に比べ、10月20日午前0時発表では276人と、急激に減っています。そして亡くなった方の数も、過去最多、5月7日の152人に比べて10月19日は27人と急激に減っています。
日本はこのように数字が減少しているわけですが、他の国はどうなのでしょうか。まずは、過去最悪というロシアです。
ロシアは6日連続で新規陽性確認者数が3万人を超えていて、10月19日は3万2835人となっています。そして亡くなった方の数も過去最多でして、1015人、直近の7日間平均も997.1人となっているんです。
実はロシア製の「スプートニクV」というワクチンがありますが、2回接種した人は32.4%ほどと低いんですね。国民がこのワクチンに不信感を持っていることが、接種率低迷に繋がっているということです。このような状況を受けて19日、コロナ担当のゴリコワ副首相は「9日間の非労働日」(10月30日から11月7日)を提案、人流を止めようとしているということなんです。
上村アナウンサー:
続いて、イギリスです。イギリスも再び感染が拡大しています。10月19日の新規陽性確認者数は、4万8703人です。しかし、亡くなった方の数は減っています。1月18日から1月24日の平均は1248.4人でしたが、直近7日間の平均は123.7人です。ワクチンの2回接種率は10月17日時点で66.5%となっています。
しかしイギリスは一つ懸念点がありまして、9月22日にウィッティ主席医務官はこんな発言をしました。
イギリス ウィッティ主席医務官
「現在最も感染率が高い年齢層は12歳から15歳」
上村アナウンサー:
(イギリスのBBCによると)12歳から15歳のワクチン接種が始まったのは9月20日からで、1回接種した割合もイングランド内では15%。若い人からの感染が拡大しているということです。
最後にブラジルです。累計陽性者数世界3番目のブラジルですが、陽性者数で見ると、6月23日の11万5228人に対し10月19日は1万2969人と減っていることがわかります。亡くなった方の数も、4月7日から4月13日の平均が3100.6人に対し、直近の平均が1日324.4人と減っています。
しかしワクチンの接種率は10月18日時点で49.7%とまだ半数に達していないので低い数字ですよね。なのになぜこんなに減っているのか。地元メディアによりますと、減少の主な要因としては、ワクチン接種の普及、そして公共エリアでマスクの着用義務をしっかりと継続しているということなんですね。
ホランキャスター:
国によって感染拡大のタイミングがずれたり、感染の傾向というのが違うということはあると思うんですけれども、例えばロシアやイギリスのように大きく減っていかない背景には、どんなことが考えられるんでしょうか?
倉持医師:
コロナ対策は複合的な対策が必要なんだと思うんですね。ワクチンがロシアの場合は効きが悪いのかもしれないですし、接種率も低いと。イギリスなどでは再感染や、さらに下の世代に広がっていると。こういった他国の状況を見てですね、日本も同じことが起こることを想定して。日本の最大の問題は医療にアクセスができないことで亡くなっていると。我々医師は感染症単体で患者さんが亡くなることはほとんどないことを知っているんですね。ですからしっかりとそういう体制をつくることが大事だと思います。
井上キャスター:
重症化を防ぐということですね。(20日18:45)
ワクチン接種が進んでも感染が収束しない国々 日本との違いは?
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