国土交通大臣が「大変重要で必要不可欠な事業」とした「GoToトラベル」。岸田総理は「前回と同じ方法で再開するのは現実的ではない」として新たな制度を検討しています。
もし新たな制度となると割引率にも変化があるのでしょうか?また再開はいつになるのでしょうか?またそれとは別に、自治体では独自の観光支援策も具体的に検討されています。緊急事態宣言後の「旅」について解説します。(06日17:10)
ホラン千秋キャスター:
今、Go To トラベルの再開に期待が高まっています。
井上貴博キャスター:
出口戦略を見定めながらやり方を探るという段階かもしれません。まずは大臣のコメントからご覧いただきましょう。
斉藤鉄夫 国交相のコメント
「Go To トラベル事業は大変重要で必要不可欠な事業」
井上キャスター:
どう進めていくか、についてです。
去年7月から12月、この期間の全てのデータが出ているわけではないですが、番組独自に少し調べまして、国内旅行者の5割近くがGo Toトラベルを利用していたということがわかりました。
▼国内旅行(宿泊・日帰り)対象
・旅行代金の35%割り引き
・旅行代金の15%相当の「地域共通クーポン」を付与
▼1人当たりの旅行代金
平均8633円(割引前は約1万3282円)
井上キャスター:
多くの方がGo Toトラベルを使って旅行をしたという形です。去年のGo Toトラベルについて旅行関係者の皆さんは・・・
箱根温泉旅館ホテル協同組合のコメント
「金額が高い旅館の部屋から予約が埋まっていったため、もともと価格を安く提供していた旅館は恩恵が薄かったのでは」
井上キャスター:
これだけ割引があると、大手の高いところに人気が集中して、中小のところに全然恩恵がなかった。そのアンバランスをなんとかして欲しいんだというのは、去年も報道ベースでよくある話でした。
総裁選中に「Go To2.0」の実施を表明について言及したのが岸田文雄首相です。
岸田首相のツイッター
「前回と同じ方法で再開するのは現実的ではない」
ホランキャスター:
この割引率で旅行に行かれる方は本当にありがたいという方もいたと思うんですけれども、小規模な旅館であったりホテルだったりというところは、なかなか恩恵を受けづらかったという部分をどう改善していくかというところですよね。
オンライン直売所「食べチョク」代表 秋元里奈さん:
前回やってみた結果、いろいろ問題点も見えてきてるのかなと思っています。
私も旅行業界の知り合いが何人かいるんですけど、その不公平感がどうしてもあったり、客層が結構変わってしまったりとか、補助金を踏まえた上で価格設定を結構高くしていて内容と合っていないとかですね、そういったところで同業者間で「あそこはどうなんだ」みたいな話とかもあったというのを聞くので、割引率を15%プラス35%で50%、かなりの割引額だったのでそういった問題が起きてるのかなというふうに思ってます。どちらかというと今は皆さん旅行に行けなくて、ずっと「行きたい行きたい」という思いが溜まっているので、ここまで大きく割引をしなくても行きたい人は動くんじゃないかなと思うので、前回の反省を踏まえて、もちろんいきなり人が動いたらという問題もありますし、バランスを見てやっていく必要があるかなと思っています。
ホランキャスター:
旅行業界の関係者の方もいろいろ思うところあったんですね。
秋元さん:
特に去年の場合は、いきなり中止になったりとか、そこで手続きとかがあまりに煩雑で「結局やらない方が良かった」とかですね、キャンセルの対応とかに追われてしまって事務作業がすごく増えてしまったという声もあったので。そもそも医療体制をしっかり整えて、ちゃんと“Go To”が感染拡大につながらないようにするというのが大前提かなと思います。
井上キャスター:
割引額をそんなに高くしなくても行きたい人は行くので。しかも税金なので、もう少しそのあたりを考えた方がいいのではないかと言われている中で、今どんな話し合いが行われているんでしょうか?
■新たな「GoTo2.0」とは(先月19日・岸田首相)
・中小の旅館の宿泊数を引き上げるような制度
・地域にもっとお金が落ちるような制度を組み合わせたバージョンアップした取り組み「GoTo2.0」
井上キャスター:
今まで、中小の旅館と大手のアンバランスがあったとするんだったら、中小の旅館を引き上げられるような制度はないか。
具体的なものはあまり出てきてないですが、柱としては三つあるようです。
〈ワクチン接種証明と陰性証明の活用〉
一口に陰性証明と言っても、抗原検査で認めてしまうのか、PCR検査でもいつの時点のPCR検査で、1回だけで認めてしまうのか、このあたりは議論が必要なのだろうと思います。
〈中小旅館の割り引き率の引き上げ〉
これによりなるべくお客さんに中小旅館に行ってもらう。
〈クーポン券のデジタル化〉
非接触、そしてアプリケーションなどを使う。
井上キャスター:
時期はいつ頃を見据えているんでしょうか?
5日、観光庁は「観光分野におけるワクチン・検査パッケージの運用・効果を検証する実証実験を始める」と発表しました。そこで手を挙げているのが11社38のツアー(10月~11月)です。出発地が東京近郊・名古屋・福岡などで、到着地が北海道・奈良・沖縄など。
38のツアーを見ていきますと、航空機を使うものもあれば、フェリーを使うものもあり、バスを使うものもある。様々なものを試してみようということなのかもしれません。結果は11月以降に公表される予定です。それを受けて再開をどう見据えるのか。専門家は・・・
経済アナリスト 森永卓郎さんのコメント
「再開時期は11月中旬の可能性」
理由は、なるべく早く始めるんだったら始めてみたいという旅行業界からの強い要望。
第6波で感染者が再び増えてからの再開は批判につながるため。
井上キャスター:
第6波は確実に検査陽性者が増えると言われていますので、その前にデータを何とか取り揃えてできる形で“Go To”を。これは国の話です。
一方で自治体も独自で既に始めているところがいくつかあります。47の自治体のうち調べただけでも20以上はもう既に始めています。その中の一つは茨城県です。
【いば旅あんしん割】
県内の宿泊旅行を割引。期間は10月7日~12月31日まで。
対象はワクチン接種2回または、7日以内のPCR検査または抗原定量検査で陰性の県民(ただし検査費用は自費)。
井上キャスター:
茨城は抗原定量検査も認めています。割引はどうでしょうか?
同一旅行2泊分までワクチン接種者は最大で5000円の割引と2000円のクーポン券。PCR検査などの受診者は割引額が増えます。最大1万円の割引と2000円のクーポン券。これは検査の費用負担が自費になりますので、抗原検査などは3000円ぐらいから受けられますけれども、PCR検査だと物によっては万単位になるということで、こういった差を茨城県はつけたようです。
大井川和彦茨城県知事のコメント
「特に痛手となった観光業の支援にしたい。また若年層のワクチン接種をすすめるきっかけになれば」
井上キャスター:
より安く旅行ができるんだったら、ワクチンを打ってみよう。そのインセンティブ(人々の意思決定や行動を変化させる要因)があるんだったらそんな後押しをしたい、と知事は話しています。
ホランキャスター:
確かにPCR検査はお金がかかりますし、ワクチンを受けられない方もいますので、旅行したいという方でワクチンを受けている人、受けられない人。そういった方々の差というものができるだけ小さく済むようにというところは考えなくちゃいけないところですね。
秋元さん:
ワクチン接種っていうものを一つ条件にするっていうのもあると思いますし、もしかしたら手続き上難しいのかもしれないですけれども、人流をばらけさせるというか連休だったりとか、土日じゃないところに対して補助を手厚くする。平日とかは旅行に行く人も少なかったりするので、そっちの方に人を流していって、旅行するタイミングをばらけさせるような仕組みの作り方とかができると、よりリスクを下げながらできるんじゃないかなというのは聞いていて思いました。
ホランキャスター:
宿泊費に応じても、曜日に応じてもですね。
秋元さん:
お休みのタイミングだったりとか、もちろんお休みのタイミングでいけたら皆さん多くの方喜ぶと思うんですけれども、人流をばらけさせるっていう方法の為にこういった制度を使っていくというのもあるんじゃないかなというふうには思います。(06日17:10)
GoToトラベル再開はいつ?新たなGoToでは割引率に変化も?
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