シリーズ「現場から」です。今回は、親子で新型コロナウイルスに感染し、宿泊療養施設に入った母親の体験談です。2歳の息子と一緒の療養生活は想像以上の負担がありました。
母親
「(宿泊療養施設での生活は)何とかなるかなと正直甘くみていた」
夫と娘、それに2歳の息子の4人で暮らす30代の女性。先月、2歳の息子とともに新型コロナウイルスに感染しました。症状は無症状だったため、親子で10日間ほど宿泊療養施設に入ることになり、2人分の着替えや子どものおもちゃなどたくさんの荷物をそろえ、施設に到着しました。
母親
「(施設では)全身防護服の男の人が立っていた。その時点で子どもは怖いと言って泣くし、そこに着いて初めて甘く見てたと痛感した」
家と違う場所での生活が子どもには理解できず、ぐずったり夜中も起きてしまったりしたそうです。また、食事は3食提供されますが、子どもが食べようとしなかったことも悩みでした。
母親
「子どもは一口食べて『もういらない』。本当にどうしよう、この先。生活支援の人が『何だったら食べるかな?』と一生懸命聞いてくれて、『好きなもの言ってみて』と買ってきてくれることもあったのですが、普段食べるものも食べてくれなくなっちゃっていた」
家族と離れ、外出もできない日々。自分の気持ちにも余裕がない中、息子の要求に応えられないことに胸が痛んだそうです。
Q.お子さんはどんなことをおっしゃいましたか?
母親
「おうち帰ろう、おうちがいい、おうちのお布団で寝るとか、そういうことはよく言っていましたね。お姉ちゃんと離れたこともなかったので寂しかったんだろうなと。寂しさを埋められなかった私も未熟だと思ったし。気持ちを切り替えてたくさん笑っていてあげたら良かった」
また、感染したことで心無い態度をとられ辛い思いもしたそうですが、療養中は友人の励ましの言葉に何度も救われたといいます。
母親
「陽性というだけで態度が一変することもあるんだなって。(友人からは)1人じゃないよとみんなそばにいるからねって。一緒に闘っているよって。コロナが怖いんじゃなくて、社会が怖かった」
そして、自身の経験をもとにこう話しました。
母親
「(感染者は)罪悪感とかそういう念にかられる社会だから、そうじゃないよって、まず一番先に『大丈夫?』って言って・・・あげたい」
(19日08:57)
【現場から、】幼児と母親、宿泊療養で感じた苦悩~コロナより社会が怖かった~
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