東京から1300キロ離れた小笠原の海に突如誕生した新しい島。どこまで大きくなるのか、注目を集めています。
良原アナウンサー:
海底火山の噴火で、新たな島が確認されました。場所から見ていきましょう。東京から南に約1300キロ離れたところにあります。2013年に噴火して拡大した西之島からはおよそ300キロのところ、海底火山福徳岡ノ場の噴火によってできたのが新たな島です。16日に撮影された写真ですが、島は二つにわかれています。大きな三日月型の方は面積が約0.3平方キロメートル、東京ドームおよそ6個分の大きさです。そして小さな方の細長い島は面積が0.1平方キロメートル未満、東京ドーム約2個分の大きさということです。今後噴火が繰り返されればこの形もどんどん変わっていくということです。
ちなみにこの海底火山福徳岡ノ場での島の出現は35年ぶりのことです。実は明治以降、4回目の出現になります。過去3回は残念ながら消失してしまっています。35年前の島は波に流されて、たった2か月で消えてしまったということなんです。ただ、今回の島の出現について東京工業大学火山流体研究センターの野上健治教授によりますと、非常に大きな噴火だったので、海底が隆起している可能性も。新しい島を作っている可能性があるということなんです。夢が膨らみますよね。
井上キャスター:
波で流れるということはあるんですか。
ホランキャスター:
削られちゃったりということなんですね。
良原アナウンサー:
そうなんです。まだ安定していなくて、波で流されてしまうこともあるということで、この島も今後どうなるか。定着すればいいですけど。
井上キャスター:
小さく生まれて大きく育ってほしいなと思うんですけども。
田中ウルヴェ京さん:
そうですね。これ「福徳岡ノ場」っていう名称なんですか?今のところ。
良原キャスター:
福徳岡ノ場という海底火山の名前なんです。
井上キャスター:
確かにスタートラインに立つまでに何か助走が必要ですね、このニュース。知らないことが多い。
良原アナウンサー:
この火山の名前、初めて聞くという方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。由来について聞いてみました。国土地理院の方、海上保安庁の方ともに、「正確な由来はわかりません」ということなんです。ただ、有力な説もあるようで、岡ノ場という言葉、漁業関係者の間での良質な漁場の呼び名なんだそうです。この良質な漁場を漁船の福徳丸が発見したので、福徳岡ノ場という火山の名前になったのではという説が有力なんだそうです。この火山の噴火で新しくできたこの島が正式な島となれば、改めて島の名前が決められることになります。
今後波に流されてしまう可能性もありますが、島として定着するような願いも込めまして、3コマで新しい島と認められるにはどんな流れが必要なのかというところを見ていこうと思います。島と認められるには、島の定義を満たす必要があるんです。島の定義は国際ルールで定められています。自然に形成された陸地であること。水に囲まれ、高潮でも水面の上にあること。島の大小は関係ないということです。この定義を満たした上で測量を行い、海図、海の地図に掲載されるなどして、新たにできた島ですよということを国際的に示します。これをもって、日本の領土であることが認められるということなんです。
ちなみに、島が大きくなった場合も、国際認定が必要になります。西之島の例で見ていきましょう。この西之島、小さな島だったのですが、2013年11月に噴火をして拡大します。そこからその拡大したことが、海図に載るまでにかかった時間は3年半以上。2017年6月のことでした。ですので、島が誕生して大きくなったということが国際的に認められるのにもかなり時間がかかるということがわかります。
では、今回の新たな島、いつこの海図に提示されるのか。海上保安庁の担当者の方に伺いますと、噴火が落ち着かないと測量ができない。少なくとも数年かかるということで、まだまだ島と認められるには時間がかかりそうなんです。
ホランキャスター:
確かに西之島も常に形を変えていましたから、それが落ち着くまで待たないといけないんですね。
良原アナウンサー:
その西之島も形を変える度に、海図が変更されているということで、どんどん対応しているんです。
井上キャスター:
いまだに現在進行形で形が変わってるんですか、西之島って。
良原アナウンサー:
噴火があるようですよ。
田中ウルヴェ京さん:
びっくりですね。島の大きさって関係ないんですね。どんなに小さくても、高潮のときにちゃんとあればということですよね。
良原アナウンサー:
そうなんです。では、いざ島と認められたら、島の名前はどう決められるのでしょうか。島の名前については基本的に属する自治体が決めることになります。国土地理院の担当者の方によると「一般的には地元でどう呼ばれているかで決められることが多い」ということなんです。
ちなみに西之島の場合、住所は東京都小笠原村です。ただこの福徳岡ノ場は当然新しい土地ですので、現住所がありません。どこの所属になるかはまだ決められていません。とはいえ、この場所の近くにある島が東京都に属する島ということで、おそらく東京都のものになるのではということです。
そうなると東京都が島の名前を決めることになるわけですが、ネット上ではもう既にこの島の名前について話題になっています。「福徳岡ノ場で生まれた島なので、福徳岡ノ島になるのかな」といった書き込みもありますが、どうでしょう、まだわかりません。
島になったら気になるのが、そこに住めるかどうか。これは夢が膨らみますが、かなり厳しそうです。当然生活の設備が整えられていませんので、飲み水はありません。植物なども生えていないので、日陰になるものがない。風避けもない。大変厳しい環境です。そして当然、スマホやネット環境も整っていません。繋がりません。野上教授は「遠いし過酷。住めません」と断言されています。
ホランキャスター:
でも本当にすごく時間をかけて緑が生い茂る、みたいになることも、なくはないわけですよね。
良原アナウンサー:
遠い未来に、もしかしたら住めるようになるかもしれませんが現状は住めませんということです。
そしてこの火山が噴火してできた島の先輩、西之島の今について映像があるので見てみようと思います。環境省が先月調査を行ったときの最新の西之島の映像です。これが火口です。このときは特に噴煙などは上がっていませんね。島を見渡しますと全体が溶岩に覆われていて、植物が生えている様子は見られません。
ただよく見てみると小さい粒々が。海鳥がたくさん住んでいるんです。現在5種類の海鳥が繁殖していることが確認されていて、種類によっては1000羽を超える海鳥が確認されたそうなんです。こうした鳥たちだけでなく、海底調査では80種類を超える生物も確認されています。中にはここでしか見られない新種の可能性のある生物が見つかっているということです。ロマンがありますね。
ホランキャスター:
生き物たちにとっては本当に安心して暮らせる生息地になることができるのかもしれないという。
井上キャスター:
しかも領土が広がれば排他的経済水域が広がりますので、資源が少ない日本で、やっぱりいい漁場ですもんね、こういうところは。とてもメリットも大きいですよ。
田中ウルヴェ京さん:
西ノ島は私たち、生まれたときを知ってますから。なんかずいぶん君大きくなったという気持ちになりますね。
井上キャスター:
会わないうちに君大きくなったのね。
田中ウルヴェ京さん:
いつの間にか大きくなって。
ホランキャスター:
これ日本とか関係なく、国と国のちょうど間くらいに、こういう島みたいなものができた場合、どっちのものだってどうやって決めるんですかね。
井上キャスター:
私もわからない。
ホランキャスター:
たまたまここだったからというのもあると思うんですけど、こうじゃなかったときにはどうやって決めるのかなというのが素朴な疑問。
井上キャスター:
でもそれが本当に世界各国で領土問題になって、と繋がりますもんね。それに自然の環境でやらなきゃいけないということで、コンクリートで埋め立ててとかそういうことをするのは駄目だし、ということになりますもんね。
ホランキャスター:
興味が広がるということで。(23日17:15)
【解説】日本に新しい島が誕生!?島の名前は?住める?生き物の楽園に?
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