アメリカのバイデン大統領は、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と首脳会談を行いました。ただ、最大の焦点だった北朝鮮への対応については、両者の思惑にずれが見られたようです。ワシントンから土居一雄記者の報告です。
「両国は朝鮮半島の非核化という究極の目標に向けて、緊張を緩和する現実的な措置を講じ、北朝鮮と外交的に関与する意志を共有した」(バイデン大統領)
北朝鮮の非核化に向け「外交」を通じた方針を鮮明にしたバイデン大統領。その一環として、北朝鮮問題に精通するソン・キム国務次官補代行を北朝鮮担当特使に任命しました。ただ、金正恩(キム・ジョンウン)総書記との直接会談については核兵器について協議することを約束すれば応じる、としながらも非核化は「非常に難しい目標だ」と、最後まで慎重な姿勢を崩しませんでした。
一方、残りの任期が1年となった文在寅大統領は北朝鮮との「対話」を重視する考えを強調し、交渉の進展に前のめりな姿勢を示しました。
「南北間、米朝間の約束に基づいた対話が、平和な朝鮮半島を作っていくために欠かせないことを再確認した」(文在寅大統領)
米韓関係の強固さをアピールする狙いで行われた首脳会談ですが、結果的に北朝鮮問題に対する両者の温度差が浮き彫りとなった形です。
また、会談ではアメリカが対立を強める中国との問題についても協議が行われました。対中関係も重視している文大統領は、共同会見で記者から「台湾問題で中国に強硬な姿勢を取るようアメリカ側から圧力はなかったか」と問われ、「幸い、そのような圧力はなかった」と答えました。
その上で「台湾海峡の平和と安定が非常に重要だという認識で一致した」と述べ、この問題で米韓が協力していくことを表明しました。(22日13:55)
米韓首脳会談、北朝鮮問題で温度差鮮明
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