軍事政権による市民への弾圧が続くミャンマーの現状を日本の若者にも伝えようと、現地の若者らがSNSで発信した「アート」を集めた展示会が、東京で始まりました。
東京・高田馬場で始まった展示会に集められたのは、ミャンマーでの抵抗運動を描いたイラスト。デモの最前線で軍と対峙している若者らが、SNSで発信しているものです。
クーデターで政権を奪った軍に対し、市民らは当初、鍋を叩いて抗議。「非暴力」の象徴となりました。女性の頭上にたなびく布は、民族衣装の巻きスカート「ロンジー」。ミャンマーでは、「ロンジーの下を男性が歩くと運気が下がる」という言い伝えがあり、デモ隊が道路に吊して軍を立ち往生させました。
一方で現状は、実弾の発砲を躊躇しない軍に対し、市民はなすすべがありません。展示会を企画した楢原ゆかりさんは、学生時代、ミャンマーで日本語を教える支援をしていました。
「自分の過ごしてきた場所がすごく無残な姿に、戦場に変わっている。自分が教えた、接した学生がもしかするとこういう運動に参加していて、死ぬかもしれないのに行っているのかなと思うと・・・」(展示会を企画 楢原ゆかりさん)
とはいえ、一般の日本人の若者にとっては遠い世界の出来事。少しでも関心を持ってもらおうと、敢えて残虐でリアルな写真ではなく、アートを選んで展示することにしました。
「アートを通じてなら、少しでも親近感をもってもらえるんじゃないか」(展示会を企画 楢原ゆかりさん)
こちらは、アジア各国の若者に人気のミルクティーを旗印にミャンマーへの連帯を呼びかける「ミルクティー同盟」と呼ばれる作品。葛飾北斎の名画の富士山の上にも「連帯の象徴」ミルクティーが・・・。
軍事政権の迫害から逃れ日本で抵抗運動を続けているミャンマー人の男性は、こう代弁します。
「『一人じゃない』と、国際社会のいろんな人たちがいろんな場面から応援している。サポートしているということが、ものすごい力になる。まず(現状を)知って欲しい。(現状を知れば)なぜ若者が自由のために、民主主義のために命をかけているのかを考えられる」(チョウチョウソーさん)
日本政府は、ミャンマー軍事政権に対し「独自のパイプで働きかける」などとして、経済制裁などに踏み切る欧米諸国と比べ、明確な措置を示していません。
絶望的な抵抗を続けるミャンマーの若者たちに、唯一残された希望は国際社会の支援。そして、各国の若者たちとの連帯です。(15日16:26)
ミャンマー最前線から発信 “弾圧”の現状アートで伝えたい
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