東日本大震災で被災し、津波で家を失ったシンガーソングライター「山猿」
震災を思い出したくないと思う時期もありましたが、気持ちに変化がありました。
彼が歌に込めた想いについて、仙台市・宮城野区、福島県・会津若松市で取材しました。
【概要】
先月、久しぶりに仙台市・宮城野区を訪れた遠藤竜治(36)さん=山猿さん
10年前、この近くの海沿いを運転中に大震災が起きました。
●遠藤さん音
「うわあもうここずっと僕住んでたところだったんですけど、全然変わっちゃった」
宮城野区では、津波などで308人が死亡しました。
海から1キロほど離れたところにあった自宅も津波に飲み込まれました。
●「3090~愛のうた~」
被災したからこそ、伝えられることがある。
遠藤さんは、曲作りを止めませんでした。
被災からおよそ7か月後には、新曲をリリース。
家族との愛や絆を歌ったストレートな歌詞が支持を集め、
音楽配信サイトで1位を獲得するなど大きな反響を呼びました。
しかしー
当時の辛い記憶を思い出したくないという気持ちが強くなり、
次第に被災地と距離をおくようになっていきます。
●遠藤さん音
「最初の1、2年間は震災後に来ていたんですけど、そこから怖くなっちゃって忘れたいって部分もあって来られなくなっちゃってたんですけど」
そんな遠藤さんには心の支えとなる場所があります。
●遠藤さん音
「せっちゃん!(お帰りなさい)おひさしぶり~」
帰る家を失った遠藤さんが
被災後、故郷(ふるさと)の福島に戻って向かったのは地元のラーメン店。
店主の井上節子さんから、こんな言葉をかけられました。
●遠藤さん 音
「自分の家だと思ってここにいな(泊まりな)って
言ってくれたのが今でも忘れられないですね、あのときの言葉は」
●遠藤さん 音
「あんときのほんとに食べたあったかいご飯ていうのが
すごい今でも(あったかかった?)」
●遠藤さん 音
「10年経ってやっとほんとにせっちゃんにありがとうってやっと言えたなと思って
(いやいやいや、こちらこそほんと有難いと思っているよ、頑張ってね)」
●遠藤さん 音
「せっちゃんが泣くとやばいっすねあーやばい」
●節子さん 音
「いやもうなんか泣きたくなって涙出てくるんだよこの話をすると」
●遠藤さん 音
「今までありがとうございました」
●節子さん 音
「こちらこそ(がんばって)絶対(これからも)大丈夫」
ようやく震災と前向きに向き合えるようになりました。
●遠藤さん 音
「今でもほんとに忘れたいって心の底から正直な意見思うんだけど/10年いま経つんですけどやっぱ忘れちゃいけない/伝えていかなきゃいけないっていう風に思って」
●遠藤さん 音
「家族とか恋人とか友達とかを自分の周りにいる人を大切にしてほしいなって僕がみんなから教えてもらったように音楽で何か届けられたらいいなと思います」
#東日本大震災 #シンガーソングライター #山猿
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思い出したくないを乗り越えて…シンガーソングライター「山猿」震災10年への想い
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