茶碗をひっくり返したような丸いドーム形のロッジ。一面に広がったメルヘンチックな風景にしばし見とれる。
熊本県南阿蘇村にある「大自然阿蘇健康の森」は東京ドーム21個分の広大な敷地で、運動施設や温泉、動物とのふれあいなどが楽しめる健康施設。宿泊ゾーンの阿蘇ファームヴィレッジには大小450棟のドームハウスが並ぶ。
このユニークな風景が4年前の熊本地震で注目を集めた。震度6強の揺れで、周辺の住宅や道路は崩壊するなど大きな被害を受けたが、発泡スチロールと同じ素材を建材用に加工した発泡ポリスチレン製のドームハウスは無傷だった。
建造物としては軽く、衝撃を吸収し柔軟なことが特徴で、さらに耐久性にも優れている。地震後は行政からの視察や、セカンドハウスとしての問い合わせが増えた。
仮設住宅への入居までの約半年、同村の被災者を最大で650人を同時に受け入れた。「一次避難所と違い、家族のプライバシーが確保されたので、気持ちが楽になった」という感謝の声が多数届いたという。
安らぎを演出する角のない空間を提供しよう、オーナーの発想で始まったドームハウスが被災者を癒やした。(写真報道局 桐山弘太)
※ 室内の画像を追加して再公開しました。
被災者を癒やした「丸いロッジ」 熊本県南阿蘇村
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