【ワシントン=大内清】トランプ米大統領は29日、ホワイトハウスでイスラエルのネタニヤフ首相と会談した。トランプ氏は会談後の共同記者会見で、パレスチナ自治区ガザの戦闘終結や恒久平和に向けて米国がまとめた20項目の包括和平案にネタニヤフ氏が「合意した」と述べ、イスラム原理主義組織ハマスなどガザの武装勢力にも受諾を迫った。
トランプ氏は会見で、「中東の平和に向けた歴史的な日だ」と和平実現への自信を強調。ネタニヤフ氏は「米国の和平案は戦闘終結に向けたイスラエル政府の諸原則と合致する」とした。ネタニヤフ氏が連立を組む極右政党はガザ再占領や併合を視野に攻撃継続を主張しており、和平案の成否は見通せない。
和平案は、合意後72時間以内にハマスが人質全員の身柄や遺体を引き渡すことや武装解除に応じる見返りに、イスラエル軍が戦闘を停止し、段階的なガザ撤退や拘束・収監するパレスチナ人の釈放を進めるなどとする内容。イスラエルとアラブ諸国の関係正常化枠組み「アブラハム合意」の拡大を目指すほか、パレスチナの自決権と国家樹立の可能性にも言及した。
当面のガザ統治や復興は実務家中心の暫定機関が担い、監督役としてトランプ氏をトップとする国際的な「平和委員会」を設置。同委には、中東和平に向けた米露と国連、欧州連合(EU)の連携枠組み「カルテット」の特使を務めたブレア元英首相や関係各国首脳が参加するとした。
ネタニヤフ氏はこの日、トランプ氏とともに大統領執務室でカタールのムハンマド首相兼外相と電話。米メディアによると、ネタニヤフ氏はイスラエルが今月上旬にハマス幹部殺害目的でカタールを空爆したことを謝罪した。3者は、今後の相互疑念や誤解を避けるため、3カ国の協議枠組みを設けることで一致した。
トランプ氏「ネタニヤフ氏が和平案合意」 ガザ戦闘終結に自信、ハマスに受諾迫る
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