ウクライナの首都キーウ(キエフ)などで28日未明、ロシアのドローン(無人機)数百機とミサイルによる激しい空爆があり、少なくとも4人が死亡、数十人が負傷した。キーウへの空爆は全面侵攻開始以降、最も長時間にわたる攻撃の一つとなった。
キーウ市民は、爆発音と防空警報に眠りを妨げられた。ロシアは侵攻開始以来、最も執拗な攻撃を首都キーウに加えた。当局によれば少なくとも4人が死亡、住宅や病院に被害が出た。
ウクライナ国家緊急事態庁が公開した映像には、消防士が炎上する建物から人々を救出する様子が映っていた。
住民は地下鉄駅に避難し、携帯電話で最新の被害状況を集めていた。
市内にある心臓病の専門病院が一部焼失した。キーウ市長によるとドローン攻撃を受けたという。
住宅地の一部は廃墟と化し、人々はがれきの後始末を余儀なくされた。
ウクライナ軍はロシアが夜間にドローン595機とミサイル48発を発射し、防空部隊がドローン568機とミサイル43発を撃墜したと発表。攻撃の主な標的はキーウだったと指摘した。
隣国ポーランドは南東部の2都市付近の空域を閉鎖し、空軍が戦闘機を緊急発進させた。
ゼレンスキー大統領は、12時間以上続いた攻撃で南東部の都市ザポリージャを含む複数の地域が被害を受けたと述べた。現地の映像には、血を流す市民や破壊された住宅が映っていた。
80歳の女性は、自宅が被弾して火災が起き、煙で窒息しかけたと語った。「煙がすごくて、階段を降り始めたら、上の階の住人が懐中電灯を持って降りてきたので後をついて行った。そうでなければ死んでいた」
ゼレンスキー氏は、侵攻を資金面で支えているとして、ロシア産エネルギー資源の購入をやめるよう国際社会に改めて求めた。いまのところトランプ米大統領は、ウクライナからの対ロ制裁の求めに応じていない。ゼレンスキー氏はメッセージアプリ「テレグラム」に「断固とした行動を取るべき時はとうに過ぎており、米国、欧州、G7、G20による強い対応を期待する」と投稿した。
独立系の監視団体によれば今回の空爆は、キーウおよび周辺地域に対する攻撃としては2022年にロシアが全面侵攻を開始して以来、最大規模となった。
ロシア国防省は28日、ウクライナに対して大規模攻撃を実施し、軍用飛行場などの施設を破壊したと発表した。
ロシアはウクライナで民間人を標的にしていないと主張しているが、その攻撃によって数千人が死亡し、住宅地も甚大な被害を受けている。(ロイター)
12時間にわたる大規模攻撃 ロシアがキーウを空爆、少なくとも4人死亡 ドローン約600機・ミサイル約50発発射か
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