「や(8)きゅう(9)」という語呂合わで制定された野球の日の8日、スポーツ用品大手ミズノは 旗艦店「MIZUNO TOKYO」で、先月に米野球殿堂入りしたイチローさんのバットを手がけた「名クラフトマン」、 名和民夫さんによる製作実演会を開いた。
実演会では、機械で木材を大まかな形に削り出したバットの原型を、名和さんがカンナやノミで削って仕上げる工程が披露された。バットをオーダーする選手の要望に合わせて、ゼロコンマ数ミリでグリップ部分などを削る繊細な技術に、オーダーしたお客だけでなく、店舗に居合わせた人たちも目を見張った。
名和さんは年間約1万本のバットの製作や監修に携わり、2009年からイチロー選手のバットを手掛けたほか、現在も多くのプロ野球選手のバット製作を担っている。
この日、名和さんにバット製作をオーダーした都内在住の牧聖(さとる)さんは軟式野球の選手。「軟式野球で(打撃部にウレタンやスポンジなどを用いて高い反発性を持たせた)複合バットの使用が禁止になったため、今回、名和さんにバットの製造をオーダーした」という。憧れのイチローさんのモデルのバットを軟式使用に仕上げてもらい、「最高です。このバットならどのコースにも打てそう」と出来栄えに満足していた。
名和さんへのオーダー製作は事前予約制。製作実演会では、自分だけの1本を30分ほどかけて形を整え、研磨までの工程を見ることができる。その後、工場にて塗装やマーク印刷が施され、1カ月半程度で納品される。価格は軟式バットが2万4200円、硬式バットが3万6300円。実演会は同所で10日、10月8日、12月30日、31日に実施されるほか、ミズノオオサカ茶屋町(大阪市)で8月18日、19日、10月14日、12月31日に行われる。
米野球殿堂入りのイチローさんご指名のバット職人、「野球の日」に製作実演会で美技を披露
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