参政党は議席の大幅な伸長が確実となった。「日本人ファースト」を掲げて減税と積極財政や外国人の受け入れ制限などを訴え、幅広い層から支持を得た。グローバリズム是正の主張は賛否両論を呼んだが、選挙戦の争点すら変えた。
参政の神谷宗幣代表は20日夜、産経新聞の取材に応じ、政権との距離について「現時点で与党と組むことはない。仲間が増えるので、まずは次の衆院選に向けた態勢をしっかり固めていきたい」と語った。選挙中に訴えたスパイ防止法案の国会提出に向け、党内に準備を指示したと明らかにした。非改選と合わせて11議席以上が確実になり、参院で予算を伴わない法案の提出が可能になった。
参政は6月の東京都議選で初めて議席を獲得し、知名度を上げた。参院選の公示直前に無所属の参院議員が入党したことで公職選挙法の政党要件を満たし、テレビ討論会などで主張を宣伝する機会が増えた。
参院選の争点は当初、減税やコメ政策だったが、神谷氏は外国資本による土地取得や企業買収の規制などを主張。既存政党は「排外主義」と批判したが外国人政策の明確化を迫られ、与野党の主要争点となった。
参政は設立当初はインターネット中心の政治活動だったが、6月末時点で全国に287支部を持ち、党員・サポーターは約7万5千人を抱える。この足腰を生かし、参院選では全45選挙区に候補を擁立。単純明快な主張は自民党を支えていた岩盤保守層を切り崩し、就職氷河期世代や無党派層、主婦層にも食い込んだ。
参政の姿勢は既存政党から「分断をあおる」と攻撃を受ける。衆院では3議席にとどまり、政策実現に向けた動向が注目される。(千田恒弥)
【参院選2025】躍進の参政党、自公との連立否定 参院選を席捲…選挙戦の争点すら変える
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