アシックスは片足129グラム(27センチ)の超軽量マラソンシューズ「メタスピードレイ」を発表した。7月下旬に発売し、9月に開催される世界選手権東京大会(世界陸上)に出場する選手にも供給する方針で、金メダルを狙う。また、既存モデルを改良して反発性を高めた「メタスピードスカイトウキョウ」「メタスピードエッジトウキョウ」も同時期に発売する。ナイキなど海外メーカーに押されていたマラソンシューズ市場で、覇権を奪還する構えだ。「レイ」は3万3000円、「スカイトウキョウ」と「エッジトウキョウ」は2万9700円(いずれも税込)。
■発表会に海外から80人が来日
アシックスは5月2日に有明アーバンスポーツパーク(東京都江東区)で新型シューズの発表会を開催。海外のランニング系メディアなどから来日した80人を含め、約120人が詰めかけた。ランニングシューズの開発・販売に力を入れている廣田康人会長兼CEOは、壇上で「アスリートと緊密に連携し、より速く走るためのプレミアムなランニングシューズを開発している」と胸を張った。
マラソン競技では2017年にナイキが厚底レーシングシューズを発売して市場を席捲。薄底だったアシックスは窮地に陥った。そこで19年に廣田氏のかけ声のもと、新型シューズ開発のための「Cプロジェクト」を発足。「C」は頂上奪還の頭文字という。
その後、21年にメタスピードシリーズの初代モデルを発売して海外メーカーを追撃した。22年、24年にも改良版を発売しており、今回の「レイ」「スカイトウキョウ」「エッジトウキョウ」は4世代目にあたる。
■「1グラム1グラムを削る戦い」
最新モデルは、ミッドソールのクッション材にこれまでより15%軽く、反発性が13・7%高い新素材「FF LEAP(エフエフリープ)」を導入。スカイトウキョウとエッジトウキョウはいずれも片足170グラムで、従来モデルのスカイパリ、エッジパリから15グラム軽量化した。
さらに「レイ」は、ミッドソールにFF LEAPを全面的に採用したほか、アッパー(甲被)にもより軽量な素材を用い、アウトソール(靴底)の素材は厚さを半分にしたり面積を減らしたりして軽量化を追求。「1グラム1グラムを削る戦いだった」(開発担当者)という徹底ぶりで、130グラムを切る重量を実現した。
■東京世界陸上に向け開発を加速
厚底レーシングシューズ開発競争に出遅れたアシックスは、2021年の箱根駅伝で着用選手ゼロという屈辱を味わった。しかしメタスピードシリーズを投入して選手の支持を取り戻し、今年の箱根駅伝ではシェア25%台まで盛り返した。また、メタスピードを履いた前田穂南選手が24年1月に行われた大阪国際女子マラソンで2時間18分59秒の日本新記録を樹立。トップアスリートの間で「記録を狙えるシューズ」としての信頼も築きつつある。
アシックスは、東京世界陸上を主催する世界陸連とパートナーシップ契約を結んでおり、ホスト国・日本で最大のスポーツメーカーとして大会を盛り上げる方針を掲げる。廣田会長は「私たちが東京の人びとを動かすことで、さらなる興奮と歓喜を生み出す」と意欲的だ。メタスピードの新型3モデルも、大会に間に合うよう開発を加速させたとしており、花形種目のマラソンで、アスリートとともに頂点を目指す。
アシックスが129グラムの超軽量マラソンシューズ発表 9月の東京世界陸上で「金」狙う
カテゴリ一覧
スポーツ
ニュース
音楽
ラーニング
趣味
グルメ
ガールズ
ゲーム
ギャンブル・宝くじ
エンタメ
アニメ・漫画
どうぶつ