京セラコミュニケーションシステム(本社・京都市)と北海道大学は15日、共同開発していた中速・中型無人自動配送ロボットの雪上走行試験に成功したと発表した。「ミニカー」と呼ばれる排気量50cc以下の超小型自動車規格としては国内初という。札幌市の北大構内で行われたデモンストレーション走行では、時速10キロ前後で雪道を自動走行したり、歩行者を検知して自動停止したりする様子などが紹介された。
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成金を活用して令和4年度に3カ年の共同開発をスタート。今年度は昨年12月から北大構内で走行試験を重ねてきた。
開発車両は長さ2・5メートル以内、幅1・3メートル以内、高さ2・0メートル以内のミニカー基準に準じたサイズ。最大90キロまでの貨物を積載でき、最高時速15キロでの走行が可能という。複数のセンサーを搭載しており、走行中の映像をAI(人工知能)で解析しながら安全なルートを確保しながら走行できる。軽貨物の無人輸送など近距離の物流効率化の基礎技術として活用が期待される。
共同開発を進めてきた北大大学院工学研究院の江丸貴紀准教授は「一般道で実用化するにはまだ課題がある」とし、法整備などの環境づくりや技術力向上などを見据え、「今後10年程度で一定の方向性を示す状況になるのではないか」などと述べた。
京セラの水迫浩昭モビリティ事業企画課長によると、同社は令和3年から北海道石狩市で無人自動配送ロボットの技術検証を実施。雪道環境下での自動走行の重要性を踏まえ、江丸准教授と共同研究を始めたという。3カ年で実施してきた共同開発は今年度で終了するが、自動配送ロボットなどを活用した物流効率化の取り組みは「今後も検討していきたい」としている。
中速・中型無人自動配送ロボットの雪上走行に国内で初成功 京セラと北大が共同で開発
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