【北京=三塚聖平】中国では、公道を使った自動運転の試験運行が各地で本格的に進められている。一部地域では完全に無人の自動運転タクシーのサービスも始まった。米国の存在もにらんで、自動運転という新興分野でアクセルを踏み込んでいる。
北京市中心部から車で30分超の場所に位置する経済技術開発区では、自動運転の試験サービスが進められている。街のあちこちで運転席に人が乗っていないタクシーやバス、配送車など各種の自動運転車両が走っている。中国紙、北京日報(電子版)は8月、同開発区で640台の自動運転車両が展開されていると伝えた。
完全無人の自動運転タクシーの試験運行も本格化している。利用者はスマートフォンの専用アプリで乗車場所と行き先を入力し、指定場所にやってきた車両に乗り込むだけだ。中国のインターネット検索大手、百度(バイドゥ)などが展開している。自動運転タクシーは北京のほか、広東省深圳市、湖北省武漢市など各地で展開されている。
習近平政権が策定した2021~25年の中期経済目標「第14次5カ年計画」では、自動運転を重点分野の一つとして挙げている。新興分野で中国企業の成長を促して新たな産業の柱に据えることに加え、米国と産業やIT、科学技術を巡る競争が激化する中で、取り組みを加速させて競争を優位に進める狙いがあるとみられる。
自動運転でアクセル踏む中国 一部地域では完全無人の自動運転タクシーの試験運行も
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