【上海=三塚聖平】各国企業が中国に売り込みたい商品を展示する「中国国際輸入博覧会」が5日、上海市で開幕した。習近平政権が力を入れている中国最大級の総合見本市で、今回はオーストラリアのアルバニージー首相が出席し、米国も連邦政府レベルで初出展した。中国の経済成長が鈍化する中、習政権は外資の対中投資拡大へ対外関係の安定を急いでいる。
今年は6回目の開催で10日まで。新型コロナウイルス禍が終わってから初の開催で、中国商務省によると128カ国・地域の3400社超が出展した。
習政権は、今回の輸入博で対外関係の安定を印象付けようとしている。アルバニージー氏は5日、輸入博の開幕式であいさつし「豪中関係は近年、ますます重要になっている」と述べた。中豪関係は冷え込みが続いていたが、豪首相として約7年ぶりに訪中した。
米農務省は上海の米商工会議所と、食品や農業に関するブースを設けた。同会議所によると、米政府が関わる輸入博への出展は初という。中国が購入停止を発表した米半導体大手マイクロン・テクノロジーも出展し、開幕に先立ち社長が王文濤商務相と会談した。
米中両国は今月中旬に首脳会談を行うことで原則合意しており、関係改善に向けた雰囲気を醸成する狙いが双方にある。李強首相は5日の開幕式で「開放、協力、相互利益は最も賢明で自然な選択だ」と述べ、対米関係改善への意欲をにじませた。習政権は現在、経済立て直しに向けて外資を必要としており、そのためにも対米関係の安定化を急いでいる。
上海で中国最大級の見本市「中国国際輸入博覧会」開幕
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