【カイロ=佐藤貴生】イスラム原理主義組織ハマスとの大規模戦闘を続けるイスラエル軍の報道官は10月31日、パレスチナ自治区ガザ北部のジャバリア難民キャンプを攻撃したと述べた。ガザの保健当局は少なくとも50人が死亡したとしている。軍は「高位のハマス司令官1人がこのエリアにいた」とし、地下にあるハマスの軍事インフラを破壊したとしている。
英BBC放送(電子版)などが伝えた。キャンプは人口密集地として知られ、国際社会でイスラエルの攻撃への批判が高まる可能性もある。
英首相府によると、スナク英首相は10月31日にイスラエルのネタニヤフ首相と電話会談し、自衛権の行使を支持する一方で、「民間人の犠牲を最小限にとどめるために可能なあらゆる手段」を取るよう強調した。
国連のグテレス事務総長は同日、「国際人道法は無視できない明確なルールを定めており、好みに応じて選ぶメニューのようなものではない」とイスラエルを批判した。
イスラエル軍は10月31日、夜間にガザで300カ所の標的を攻撃したとし、空爆と地上作戦を続けている。ハマスは同日、イスラエル軍の車両にロケット弾を発射したほか急襲攻撃を行ったとしており、双方の戦闘が激化しているもようだ。
イスラエル軍の包囲と攻撃により、ガザでは食料や医薬品、飲料水や燃料の不足が深刻化し、物資搬入のため戦闘の一時中断を求める声が高まっている。ネタニヤフ氏は中断を拒否する姿勢を示している。
また、重傷を負ったガザ住民約80人の治療のため、エジプトが1日にラファ検問所を通じて国内の病院で負傷者を受け入れるとの見通しが出ている。
一方、ハマスの軍事部門「カッサム旅団」は近く、外国人の人質を解放する方針を示した。人質は総勢約240人いるとみられる。
イスラエル軍は10月31日、南部に接近する「空の標的」を撃墜したと述べた。イエメンの親イラン民兵組織フーシ派はイスラエルに向けて弾道ミサイルと無人機を発射したとしており、親イラン勢力による攻撃が続いている。
ガザ保健当局は子供3500人以上を含む8525人が死亡したとしている。イスラエルでは1400人以上が死亡しており、死者数は計1万人に迫っている計算だが、実態は不明。
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難民キャンプ攻撃、50人死亡か 攻撃自制求める声相次ぐ イスラエル・ハマス大規模戦闘
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