「お父さん、見て。いっぱい進むようになったよ!」。自転車のテーマパーク「関西サイクルスポーツセンター」(大阪府河内長野市)で行われた自転車教室。乗り方のコツをつかみ、少しずつ上達していく子供たちの笑顔に彩りを添えるのがカラフルなヘルメットだ。2人の子供が講習を受けた木下裕輔さん(52)は、「ヘルメットがあると、こちらも安心。自転車に乗れるようになったらかぶらせたい」と話す。
4月の改正道路交通法の施行を受けて、自転車に乗るすべての人にヘルメット着用が努力義務になった。啓発活動の効果もあり、店頭では品薄状態が続く。大手メーカー「オージーケーカブト」(大阪府東大阪市)では今年に入って注文が殺到、生産が追い付かない状態が続いているが、命を守るヘルメットは安全管理も厳格で、完成品の性能試験が欠かせない。高所から落下させる衝撃吸収試験では、1年間で約2000個のヘルメットが潰される。
なんとももったいない話だが、開発部の藤本晃延さん(39)は「私も自転車で転倒したとき、かぶっていたヘルメットが割れたことがありました。もし着用していなかったら大変なことになっていた。安全基準を満たした信頼できる製品を正しい方法でかぶってもらえれば」と話した。
関心が高まるとともに最近では、街中でもヘルメット姿を見かけることが増えた気がする。大切な命を守るため、ヘルメットが当たり前という雰囲気が育まれてほしい。
【活写】 自転車にもヘルメット
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