噴煙を上げる桜島の向こうから朝日が昇ると、鹿児島市の市街地は金色に染め上げられる。街を流れる甲突川に、橋を渡る鹿児島市電のシルエットが浮かんだ。
鹿児島市電は錦江湾に沿うように南北に路線を伸ばす。JRと接続する始点の「鹿児島駅前」は昨年、リニューアルされたばかりで、3つのホームが並ぶ大型の停留所だ。ひっきりなしに出入りする車両の一つに乗り込んだ。
次の停留所は「桜島桟橋通」。この桟橋から桜島へ向かうフェリーが出ている。車窓の雄大な姿が目に迫ってくる。
線路に視線を向けると、全国に先駆けて導入した緑化軌道が続いている。軌道の基盤に、桜島誕生以前の約3万年前に噴火で南九州を覆ったシラス(火山噴出物)が使われている。
繁華街の「いづろ通」や「天文館通」を過ぎ、35分ほどで終点の「谷山」に到着。ここは日本最南端の停留所という。
火山活動は電車の運行に影響を与えないのだろうか。長く運行に携わる増満博文さんは「活動が活発だった30年ほど前は、車内が灰で真っ白になったり、軌道に灰がたまって動けなることもありました」と教えてくれた。
最近、大規模な噴火が頻繁にはないので、影響は大きくない。それでも、運転台には降灰対策に水を入れたペットボトルを常備。桜島とともに歩む市電らしいエピソードだ。
「街行く路面電車」鹿児島市電 桜島と歩む
カテゴリ一覧
スポーツ
ニュース
音楽
ラーニング
趣味
グルメ
ガールズ
ゲーム
ギャンブル・宝くじ
エンタメ
アニメ・漫画
どうぶつ