オレンジ色に染まった夕空を背景に路面電車が行く。穏やかな風景が心を癒やしてくれる。今回は北陸・福井の街を走る福井鉄道を訪ねた。
始発の田原町で待っていると、黄色と白に塗り分けられた丸っこい2両連結の車両がやってきた。車両側面に書かれたアルファベットは何と読むのだろうか。
その正体は1965年製のドイツ・シュツットガルト市電で使用された車両。車体に書かれた文字は、同市にあった家具センターの広告らしい。ここ、福井ではレトロとトラムを組み合わせた「レトラム」の愛称で親しまれている。
平成2年に高知の土佐電気鉄道が購入した後、26年から福井で春・秋の休日を中心に運行している。
早速乗り込むと、車内はドイツ当時のまま路線図や案内が残され、そこはかとなく異国情緒が漂う。古い車両なので空調の設備はない。乗り心地もそれなりだが、「それも含めて楽しんで」と運転士の埜尻唯一さん。
電車は5分ほどで「福井城址大名町」に到着。ここから次の「福井駅」までの1区間だけ本線から外れ、往復して元の路線に戻ってる。路線が髭のように伸びることから「ひげ線」と呼ばれ、鉄道では珍しい。
しばらく行くと路面区間は終了。ここからは鉄道区間で、加速しながら終点の越前武生へ。速度が上がるにつれ乗り心地は、さらに犠牲になるが鉄道好きにとっては、それもまた良し。
【4K】「街行く路面電車」福井鉄道 異国情緒に癒され
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