小惑星リュウグウの試料が入っているとみられる探査機「はやぶさ2」のカプセルが日本時間6日午前3時ごろ、オーストラリアの砂漠に着陸し、約6年ぶりに地球に帰還した。宇宙航空研究開発機構(JAXA)が発表した。世界初となる地下の物質を含む小惑星の試料を回収できた可能性が高いとみており、平成22年の初代はやぶさの帰還に続く快挙となった。今後詳しく分析することで、太陽系の成り立ちや生命の起源を探る研究に役立つと期待されている。
JAXAによると、5日に機体から分離されたカプセルは6日午前2時半ごろ、高度約120kmで大気圏に突入。その後、パラシュートを開いて降下し、オーストラリア南部ウーメラ地区の砂漠に無事着陸した。
カプセルからの電波などを手掛かりに捜索。午前5時前にヘリコプターで発見し、回収した。カプセルは早ければ8日に日本へ到着し、開封して試料の有無を本格的に確認する。
相模原市内の施設で会見した責任者の津田雄一プロジェクトマネージャは「玉手箱を舞い降ろすことができた。カプセルは完全な状態で帰ってきた」と述べた。JAXA宇宙科学研究所の国中均所長は「はやぶさ2は予定通りの任務を百パーセントこなした。JAXAは惑星探査で次のステージに上がることができた」と喜びを語った。
日本は火星探査機「のぞみ」が軌道投入に失敗するなど惑星探査で苦戦が続いてきたが、小惑星からの試料回収技術を確立する大きな成果となった。
はやぶさ2は、故障が相次いだ初代はやぶさの後継機として26年12月に地球を出発。地球と太陽の距離の35倍に当たる計52億kmの往復距離を無事に飛行し、カプセルの帰還を果たした。
リュウグウでは2回の着地に成功し、地表の物質のほか、人工的なクレーターを作製して掘り出した地下の物質も採取を試みた。
はやぶさ2の機体はカプセル分離後に地球から離れ、別の小惑星1998KY26に向かった。11年後に到着して探査を目指す。
はやぶさ2のカプセル回収 早ければ8日に日本到着予定
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