香港で2日、実刑判決を受けた民主活動家、黄之鋒(ジョシュア・ウォン)氏(24)の獄中書簡が2日までに、関係者によって公開された。黄氏は11月23日から収監されていたが、「監獄の中の監獄」と題された25日付の書簡には、収監生活が独房から始まった経緯が記されており、黄氏が精神的にも抑圧された状況に置かれていたことがうかがえる。
黄氏は、2014年の香港民主化運動「雨傘運動」の際、道路の占拠を続けたとして禁錮2月の判決を受け、昨年6月に出所した。今回も同じ拘置所に収監されたのだが、予想もしていなかったことが起きた。
書簡によると、5人部屋で寝起きするのが通常なのに、今回、用意されたのは独房だった。エックス線検査の結果、「腹部に異物が写っていた」ためで、「それが何か判明するまで数日間、独房に収容する」と通告されたという。
拘置所側は、薬物を隠している疑いがあると考えたようで、身に覚えのない黄氏は「それから悪夢が始まった」と書いている。
以後、面会も、シャワーを浴びることも、独房内の照明を消すことも禁じられた。トイレの使用も許されず、プラスチック容器の中に排便し、係官が便に異物が含まれていないかを検査したという。そんな独房生活は「耐え難い」と黄氏は記している。関係者によると、黄氏はすでに独房を出たという。
一方、初めて収監された民主活動家の周庭(アグネス・チョウ)氏には、12人部屋が割り当てられた。11月25日に面会した関係者によると、周氏は食欲がなく疲れていたという。29日に面会した知人に対しては、「ここ数日、精神状態はあまりよくない」と話した。
周氏は3日、24歳の誕生日を獄中で迎える。(藤本欣也)
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